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読書録 2007(2) [本のこと]

(品格の時代なので「話し方」も)

いい言葉は、いい人生をつくる―いつも私は「言葉の力」を味方にしてきた (成美文庫)

いい言葉は、いい人生をつくる (成美文庫)

  • 作者: 斎藤 茂太 発売日: 2005/01 ◎ 今年お亡くなりになったモタさん。気に入った言葉は手帳にメモして残されていたとのこと。

  • 上品な話し方―人をひきつけ自分を活かす (知恵の森文庫)

    上品な話し方―人をひきつけ自分を活かす (知恵の森文庫)

    • 作者: 塩月 弥栄子 発売日: 2002/04  □作者: 塩月 弥栄子 発売日: 2002/04 ○ 桂三枝さんの会話キーワード 「シタシキナカ」 :趣味・旅・仕事・気候(天気)・仲間・家族 。思いやって誠実に豊かに話す。「カキクケコ」 感動することに照れないこと、緊張感を楽しむ、くつろぐ、決断力、好奇心を持ち続けること。
     
言っていいこと、悪いこと―日本人のこころの「結界」 (知恵の森文庫)

言っていいこと、悪いこと―日本人のこころの「結界」 (知恵の森文庫)

  • 作者: 永 六輔 発売日: 2002/05  ○高校の先輩でいらっしゃるらしい。有機の「機」は「物事の細かい、複雑な仕組み」の意味が含まれる。震災時、避難所でリーダー格の人は行動力があるから先にいなくなってしまった。「くよくよ」とは煙のくゆる様子からと「悔い」がありありとする様子からの2説がある。夜中に高橋竹山さんを訪ねたとき、暗がりの家で「目あきがきたから明かりをつけろ」。子供の才能について「鋭きも鈍きもともに捨てがたし。錐と槌とに使い分けなば」。「いきの構造」(九鬼周造)より、粋の要素:気骨・媚態(つや)・東洋的な諦観。テレビでトレーニングする総会屋。音楽家が特殊という感覚はなくなった。黄檗宗・黒滝山不動寺(妙義)などなど。

    明るい話は深く、重い話は軽く (知恵の森文庫)明るい話は深く、重い話は軽く (知恵の森文庫) 作者: 永 六輔  発売日: 2003/09  ○ むかしの子供は学校で教わらないことをどれだけ知っているかにプライドがあった。歳をとると自分の世界が大事。プライド。助けてもらいたくても耐えるのを選ぶ老人は少なくない。春に収穫を祈り、秋に収穫を感謝する。その間にあの世とこの世を繋いで人と霊が交流するお盆がある。名もない人たちの日常の唄「梁塵秘抄」・桃山晴衣。「午後の遺言状」老人のあせり・悔しさ・贖罪。最近の登山者は何が何でも頂上を目指すように、この国はひたすらてっぺんを目指したので下り方がわからない。落語みたいな歌を唄をすすめてデビューしたさだまさし。永さんの旅支度は一澤帆布の手提げ一つ。落語は仏教の説教の高座から生まれてきた、となど。
  • 人の心を虜にする“つかみ”の大研究

    人の心を虜にする“つかみ”の大研究

    • 作者: 近藤 勝重  発売日: 2000/12 ○ サンデー毎日の編集長。いつ誰に対してもトーンでしゃべる関口宏氏。自分のことは言わずにフリが早い。それが安心感・信頼に。竹下登の最強語「さすが」「なんと」「まさか」。淀川長治の「それでどうなったの?」「もっと聞きたいな」。小三治さんの「つかみはお客さんを自分と同じ気持ちに引き込むこと」。面接には体験談を。「いやがることをやる」と言った石橋湛山と正直の徳目。団塊の世代には若さをフォロー。言い切りのカッコよさ。松本人志について笑いに長けた
    頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)

    頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書) 作者: 樋口 裕一 発売日: 2004/06 △ 上司:道徳的説教・他人の権威・根拠なし・少ない情報・ケチつけ・抽象的な話・矛盾と詭弁多い自説・自分の価値観・ケム巻き。人望得られない:おべっかばかり・ありふれたこと・正論ばかり。ってこの本そのものでは。小学生じゃあるまいし。

    頭がいい人の「自分を高く売る」技術 (角川Oneテーマ21)

    頭がいい人の「自分を高く売る」技術 (角川Oneテーマ21)

    • 作者: 樋口 裕一 発売日: 2005/08 日本人の悪い癖で予行練習が長くてあとで実行しようとする傾向があるが、その前に辞めてしまうことが多いので実行が練習と考えたほうがいい。プレゼンテーションで最重要なのは下準備で、きちんとシナリオを作る。口調や声のトーンも大事。筋書きは、問題提起「だろうか」=意見提示「たしかに しかし」=展開=結論。ゆとり教育の生んだ?「みんなと一緒でいい」という、妙な平等意識。このシリーズはけっこう売れている。タイトルもいいんだろうなあー
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    接客力<プロ>検定 (ビジネス力テスト)

    接客力<プロ>検定 (ビジネス力テスト)

    • 作者: 山田 みどり 発売日: 2006/01/26 △ 高額商品に悩むお客様へ=一緒に悩む。安いのを不信に思うお客様へ=安さの理由を具体的に説明。「聞いていない」というクレームには=平身低頭でお詫びを(買う気満々のお客様にも冷静に商品説明を)。お客様同士の意見対立=否定的意見をよく・賢くしてフォローする。まちがった意見に対して=肯定した後に正しい意見を。迷いをとり除く一言=商品のセールスポイントの説明とここ一番のランク付けが有効。興味ありも踏み切れない=「応酬話法」別の切り口からも商品の魅力をアピール。閑散期=「メリコの法則」 目立たせて・理解してもらい・好感を持たせる。接客上手=かきくけこ:感動・気づき・工夫・継続・行動・コメント・コーチ。ふむふむ。

    「喜びを歓びに」 クラブツーリズムのホスピタリティ 1998年4月1日 ○ 個人で回るより3倍くらい効率がいいのがツアーの良さ。無性にあの仲間に・ツアコンに会いたい気持ち。トラブル時、現在の状況を隠さずに説明し、参加者に判断できる材料を可能な限り提示することも大事。遺跡から伝わってくる知の感動。一定のペースを強制しないよう配慮、「がんばって」が辛い。添乗ではお客さまの様々な生き方を知り、人生勉強をさせられ、啓発されること。「ベテランでも義務的だったり仕事と割り切る部分がなく、旅を謳歌してツアーを楽しくしたと思われる。」 お互いに気持ちよく旅しようという気持ち。

    なりたい!!ツアーコンダクター

    なりたい!!ツアーコンダクター

    • 大栄出版  発売日: 1998/05 △ツアコンとは出過ぎないスーパーマン。お客様と同一線上にいないといけない。月収8万円!? 何度も見る風景を、お客様が喜んでいるのを自分の喜びとできるのが仕事の本質。外国では一流のホテルの利用もあるし、不安感も与えないように、スマートに仕事をこなせるように。年間200日添乗?自分のスタンスを決めてレベルアップを目指さなければならない。旅行業界は人材!
  • スチュワーデス乗務日記(フライトエッセイ)

    スチュワーデス乗務日記(フライトエッセイ)

    • 作者: 浅野 真弓  発売日: 1989/12/05 △ ノーコメント
    女性ガイドのしなやか登山術

    女性ガイドのしなやか登山術

    • 作者: 樋口 英子 発売日: 2002/08 ○登りたい山に必要な体力と「余裕」。気持ちのいい山登りをするために何かしているか?出発前1週間前の準備!本格的でなくても岩場・軽アイゼンになれるための訓練を。装備・衣類・水の飲み方・山の登り方は言われていることや決まりを鵜呑みにしないで臨機応変に対応すること。まさか、は起きるもの。ヘッドランプ。終了近くに起きるアクシデント。初めての用具の使用の場合、参考前に実際に見て確認することも大事。楽だけでも飽きるし、キチンと山に取り組むことも大事=緩急自在に。山と人との間にある有形・無形のかがやき。
    (妻が妊娠しました。少しは勉強しなくては。)
    赤ちゃんが来た (朝日文庫)

    赤ちゃんが来た (朝日文庫)

    • 作者: 石坂 啓  発売日: 1996/09  ○ 出産っておもしろい体験!?
    にんぷ天国 (光文社文庫)

    にんぷ天国 (光文社文庫)

    • 作者: 伊藤 理佐, 岡崎 香 発売日: 1998/06 ○出産ってイベント?
    男が知りたい女のからだ―なかなか聞けない87の疑問 (ブルーバックス)

    男が知りたい女のからだ―なかなか聞けない87の疑問 (ブルーバックス)

    • 作者: 河野 美香 発売日: 1999/07 △ 男だけでなく女性自身だってそんなに分かっていない・・・ 子供を持ちたいという願望や拒否、夫や姑など心の葛藤や不安が自律神経系や内分泌系に作用して妊娠しにくい状態を作っていると考えられる。
    胎児は見ている―最新医学が証した神秘の胎内生活 (ノン・ブック)

    胎児は見ている―最新医学が証した神秘の胎内生活 (ノン・ブック)

    • 作者: T. バーニー 発売日: 1987/10 ○ 胎児に唯一最大の影響を与えるのは母親の胎児に対する態度。胎児期の潜在的な記憶。欝病も? 母子の絆。母親の直感:アフリカでは赤ちゃんの気配を察知。出生時体験・出産時の感情。子供を尊重する・エンジョイする・しつけ・親近感・自分自身。 
  • やっぱり胎児は天才だ―伸びる伸びないは10カ月で決まる (ノン・ブック)

    やっぱり胎児は天才だ―伸びる伸びないは10カ月で決まる (ノン・ブック)

    • 作者: 千国 宏文  発売日: 2001/07 ◎ 35億年の進化を10ヶ月で。胎児の新皮質に大量の良質情報をインプット+愛情を。耳で聞くよりマインドで。楽しみにしているメッセージ。などなど。
     
     
    私は赤ちゃん (岩波新書)

    私は赤ちゃん (岩波新書)

    • 作者: 松田 道雄 発売日: 1960/03 ◎ 古い本だけど赤ちゃんの視点から日常の様々なできごとを眺めているのがおもしろい! 赤ちゃんはかしこいんんである。周りの余計な干渉がなんと多いことか。
    (で、お父さんもがんばらないといけませんが)
    人生後半を面白く働くための本

    人生後半を面白く働くための本

    • 作者: 小川 俊一  発売日: 2002/06 ○ 人は何のために働くか:生計・社会関係・自己実現。面白ければ仕事と趣味に違いはない。面白い気持ちで取り組むかどうか、という内発力の有無で、いつでもゲームに変わるし、みじめな奴隷労働にもなる可変的なものである。人間の幸福には感情が大きな要因として働いている。心躍る気分。組織はいつも誕生当時の柔らかさを失い、「みずみずしい感性」が失われる。自分らしさ・本領。面白さの原理は「好き=内発・能力・世間の求め=外発」でそれらが一致すれば面白い。自由業、ヒマなときは「仕掛作り」を。口・手・足の組み合わせ。スローに。自己完結型に。「心が開いているとき、この世は美しい」(ゲーテ)。日本文化はプロセス(道)を楽しむ「道楽型文化」で、道中を楽しむ、ゆとりの心を持っていた。楽しむために苦しまねばならない。ストレス・壮年の感情力(おどろき・ときめき・ひらめき)低下・若年の感情暴発。はまり=没頭に出るFmシータ波は禅僧瞑想時の脳波。子供の頃は面白かった。細部まで見えた。感動することを失わないように。
    ワクワクするビジネスに不況は、ない―「手にした瞬間」から、利益を生み出すコツがわかる本 (知的生きかた文庫)

    ワクワクするビジネスに不況は、ない―「手にした瞬間」から、利益を生み出すコツがわかる本 (知的生きかた文庫)

    • 作者: 小阪 裕司  発売日: 2005/07 ○ みんなワクワクしたい・感動したい・新たな自分を発見したいのだ。今のマーケットは、ビジネスの根源に、自らの創造性の源から湧いてきた何かがなければ伝わらない・通じない時代といえる。ワインの突然の売れ出し:「お待たせしました。やっと入荷しました。」 伝説。自己実現とは本能的な欲求である。「共通のワクワクを持った人辰による縁」。顧客を楽しませ、心からもてなし、ワクワクさせ、感動にいたらせよう。顧客その人を知ろうとすること。毎日・毎月のように足を運んでもらうことを第一に考えるべき。ワクワクに創造の瞬間が。 
    成功だけを考えろ!―人生が元気になる100のポイント

    成功だけを考えろ!―人生が元気になる100のポイント

    • 作者: 成川 豊彦  発売日: 1996/08 ○ 誠実さと向上心が人に感動を与え、これで世間と渡り合っていける。目標をもつ・期限を切る・精神を強く豊かに保つ、という初心を忘れない。毎日最低1万歩・70分で、全身の血行が良くなり、足裏のツボが刺激され、脳が活性化される。情報は共有化して、鮮度を優先させる。相手のことを考えて自分の言葉で伝えることが「生きた連絡」で連絡の本質である。ひとつのクレームの背後には無数の不満が。同業者にないものを見つけてPRODUCEする。人に教えることが最高の勉強である。:自分の欠点がわかり、表現力を養い、人脈が広がる。トラブルには明るく対処:歓迎する。事実関係をはっきりさせる。プロにも依頼。相手のプラスになるよう落としどころを見極める。トラブルから相手の信用を得て、自社商品を改良し、教育される。
    (よる年波にも抗して)
    脳が若返る30の方法 (中経の文庫)

    脳が若返る30の方法 (中経の文庫)

    • 作者: 米山 公啓 発売日: 2006/09/01 ○ 好きなことをやっていればあまり疲労を感じず、脳は元気になり、それどころさらに極めるために変化する。スランプのときは十分な休養が必要。道迷い時の空間的な思考や、新しい体験も脳神経細胞が増える。音の遮断。足の指先部分は開発しがいがある。音読は刺激が多い。適度な緊張感は必要。ある環境で最高に能力が発揮できたときそれが才能になる。直感は苦労や悩みの記憶の蓄積。脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖なので朝には絶対必要。食後2時間後に脳はいちばん活性化。固いものをたくさん噛むことで活性化も。散歩は五感を鍛えてよい。アイデアとは記憶の断片の結び付けの結果、たくさんの無駄からすばらしいものも生まれる。ひねり出すものでなく、目の前のものをヒントに生み出されることが多い。講演会などで聴くだけ・インプットも必要。
    40歳からの元気食「何を食べないか」―10分間体内革命 (講談社プラスアルファ新書)

    40歳からの元気食「何を食べないか」―10分間体内革命 (講談社プラスアルファ新書)

    • 作者: 幕内 秀夫 発売日: 2002/12 ○ 40代は食の実験の最初の被験者。人生後半を健康に過ごすには40代が最後のチャンス。それは伝統食で。良質のたんぱく質は煮豆。漬物。「一日30品目」という愚。減塩運動の誤り。我を忘れる・夢中になる時間が必要。
     
    (世情はしんどくなるばかりですが) 
    他人を許せないサル (ブル-バックス)

    他人を許せないサル (ブル-バックス)

    • 作者: 正高 信男 発売日: 2006/08/18 作者: 正高 信男  発売日: 2006/08/18 ○ 出会い系サイトと昔なつかしい体の密着に寛容な文化への回帰。匿名とIT世間。言葉を獲得して森羅万象を説明できるようになったがために、説明できない状態が不安に。ふれあいとぬくもりのサル社会。受身のテレビ世代。自分というものが身体の輪郭を越えて外界へ大きく拡大してしまった。他人と比べた自分しか見られなくなった。結果、なんとなく皆がしているようなところに埋没している。その流れで、ケータイ村八分、あいつが許せない。自分ひとりが損している妄想に。
    他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

    他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

    • 作者: 速水 敏彦 発売日: 2006/02 ○ 「いまどきの若者は」的なベタな世代論への批判を抜きにすれば、上記とこの2冊は、最近のITの干渉をどのようにか分析しているか興味をもっています。ゲーム脳などで思考がパターン化・想像力の減退を憂慮しています。



    となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ 244)

    となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ 244)

    • 作者: 関根 眞一 発売日: 2007/05 ○ そうした自分本位の行き着く先がクレーマーである。ただ、本書では聞く立場に視点をおく。人間の成熟度はどのくらい人の話を聞いて機微を知り、相手を思いやることが出来るか、そしてそうしなければ人の心をつかむ話し方ができない、ということである。基本動作:非があれば真摯に。感情を抑え素直に聞く。正確にメモ。あわてず冷静に考えて説明。現場を確認。対応を迅速に。一般の苦情とクレーマーと区別。平等に苦情対応を。
    こうなったら・・・
    ぐれる! (新潮新書)

    ぐれる! (新潮新書)

    • 作者: 中島 義道  発売日: 2003/04/10  ○ (実はもうぐれてますが。) 人生を完全に降りることはこわいので「半分」降りてその代わり真剣にぐれる。えぐりだして血祭りに上げようという周りをだまして楽しみながらぐれる。すなわち「戦い」の外に出ることを表明。女と違って男は(男女の監視下)男を捨てることができない。それでぐれることもできる。むかしは40歳で老人だった。現代日本の価値観は「仕事に生きがいを感じそれによって他人をも幸福にする」ことで「出番なし」といわれることは絶望に。人間存在は「死への存在」で、自分自身の死と向き合わないすべてのあり方は「非本来的」である(ハイデガー)。「(自分の美学を完成させて)ぐれて死のう!」

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    読書録 2007(1) [本のこと]

    半年ぶり、いやもっとか。いい本もだめな本もここでいっきにどどんと。

    (ペルーもの)

    インカの反乱―被征服者の声 (岩波文庫)

    インカの反乱―被征服者の声 (岩波文庫)

    • 作者: ティトゥ・クシ・ユパンギ, 染田 秀藤
    • 発売日: 1987/12  ○この書は300年以上も無視されていたが、1877年に日の目を見た。 インカ族は「まちがいなく、彼らはビラコチャです。」と征服者をまちがえ、「これからはずっと諍いをせずに、平和に仲良くくらそうでないか」と進めたが、征服者スペイン人のみならず、他の民族集団も相手に戦わなければならず、突然に帝国を失った。
    ナスカ・砂の王国―地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯 (文春文庫)

    ナスカ・砂の王国―地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯 (文春文庫)

    • 作者: 楠田 枝里子  発売日: 2006/02 △地上絵の謎を追った、マリア・ライへの生涯。最近の大臣たUFO発言に地上絵を挙げている者もいたけれど、僕はそれは大いなる勘違いと、南米の文明への無知と侮辱でさえあると思う。
    アルベルト・フジモリ,テロと闘う (中公新書ラクレ)

    アルベルト・フジモリ,テロと闘う (中公新書ラクレ)

    • 作者: アルベルト フジモリ 発売日: 2002/02  ○ 在日中に執筆されたか。「テロリストの闘争哲学はただ一つ、国家を恫喝して譲歩を迫ること。テロリスト殉教者は高学歴・西欧的な人物で狂信的な者でない。」「ペルーの代々の為政者は引き継ぎに気を配るものはいず、非能率で機能麻痺している。」 結局、自国へ送還されたフジモリ元大統領だが、最近、裁判中の映像がテレビで放映された。南米人、日系人でさえもある程度いたしかたのない見解を示すが、本書と僕が見聞きしたことからするに、人種差別的なにおいがしないでもない。彼は貧困とテロと戦った戦士だったと思う。テロの火を消し止めて経済を安定させることになったということ成果は、誰しもが認めることなのに・・・○ 在日中に執筆されたか。「テロリストの闘争哲学はただ一つ、国家を恫喝して譲歩を迫ること。テロリスト殉教者は高学歴・西欧的な人物で狂信的な者でない。」「ペルーの代々の為政者は引き継ぎに気を配るものはいず、非能率で機能麻痺している。」 結局、自国へ送還されたフジモリ元大統領だが、最近、裁判中の映像がテレビで放映された。南米人、日系人でさえもある程度いたしかたのない見解を示すが、本書と僕が見聞きしたことからするに、人種差別的なにおいがしないでもない。彼は貧困とテロと戦った戦士だったと思う。テロの火を消し止めて経済を安定させることになったということ成果は、誰しもが認めることなのに・・・
    (日本の心象)
    宗教の自殺 さまよえる日本人の魂 (ノン・ポシェット)

    宗教の自殺 さまよえる日本人の魂 (ノン・ポシェット)

    • 作者: 梅原 猛, 山折 哲 発売日: 1999/06 ○ カルビン=ウェーバー=ダーウィン的適者生存・自然淘汰・進化論と資本主義。そのキリスト教的善悪二元論を乗り越える、ドストエフスキー・ニーチェの「善悪の彼岸」 「悪霊」「神は死んだ」。もともと突き詰めて考えずに肩すかしをくわせる日本人。しかし、近代ではルサンチマン(怨念感情)の緩和させることのできなくなった。人生はあの世を標準に考えたほうがいい(梅原)。明治以降の仏教者は西欧にならって霊魂を否定するようになった。武士道は克己(=切腹)において生き方を示したが、道徳や善悪の問題ではない。善悪を超越したひとつの心境(勧進帳)があった。慈悲。倫理。無常観。煩悩即菩提。戦後日本では、神なき時代・人間中心主義となったが、集団の倫理は発展したかもしれないが個人的な責任倫理のほうは考えてこられなかった。自然を取り込んだ新らしい倫理が確立してほしい。未来永劫の生命につながっているという自覚を。自然と人間を一体化する仏教(アイヌの宗教は日本神道の源流をなすと思われる。)
    日本的霊性 (岩波文庫)

    日本的霊性 (岩波文庫)

    • 作者: 鈴木 大拙 発売日: 1972/01 ○ 精神は心・魂・物の中核。日本的霊性は、平安時代の恋の哀れのなどという観念世界を脱して、鎌倉時代に禅と浄土系思想によって初めて明白に顕現し、その霊性的自覚が現在に及ぶ。

    • 魂にメスはいらない―ユング心理学講義 (講談社プラスアルファ文庫)

      魂にメスはいらない―ユング心理学講義 (講談社プラスアルファ文庫)

      • 作者: 河合 隼雄, 谷川 俊太郎  発売日: 1993/09 □ 河合さんは今年亡くなられてしまいました。 (1) 心の病。死への恐怖。正常と異常。日本人の悩み癖・自意識過剰・反省過剰はよくない。 (2) 夢のもう一人の自分 独立と孤立。社会というものはつねに一人の人間においてしか顕れない。
      心の底をのぞいたら (ちくま文庫)

      心の底をのぞいたら (ちくま文庫)

      • 作者: なだ いなだ 発売日: 1992/01 □なんとなく気に入らないやつ=暗黒・無意識の部分。人間は社会の外に出されれば危険にさらされるから、自然の掟より社会の掟のほうが大きな意味を持つ。人間は良心によってやっていはいけないことをしなくなる。逃げる夢は逃げたい衝動をあらわす(追いかける夢はあまりない)し、それは子供の本能的な遊びにも見つけられる。勇気とは逃げ出す自然の衝動を抑えつけるはげまし。人間の心の中ではそうして、本能と超自我がいつも戦っている状態にある。自我とはそれらを調和するもの。

        いのちが危ない!―スピリチュアル・カウンセラーからの提言

        いのちが危ない!―スピリチュアル・カウンセラーからの提言

        • 作者: 江原 啓之 発売日: 2005/04 作者: 江原 啓之 発売日: 2005/04 ○ 「いのち」を実感できない現代。人は孤独で愛の電池は充電されなければならない。「祈る」ことで「負の意識」に立ち向かって、愛と光のエネルギーに転じることができる。現代人は忘れがちだが、祈ることは「念力」。
    (トンデモ?本)
    三島由紀夫の 霊界からの大予言―地球は死の星と化し、生命は他の惑星へ移住する!

    三島由紀夫の 霊界からの大予言―地球は死の星と化し、生命は他の惑星へ移住する!

    • 作者: 太田 千寿 発売日: 1984/10 △ すごい。善の因子・・・宇宙から遺伝子が降り注いでいる。まほろば=富士=霊界へつなぐ橋。ポールシフト?太田千寿氏の自動書記の記録=膨大な量の霊界通信。信用度はともかく、どこからあのようなエネルギーが??
    太田千寿が解き明かす 霊界と天上界の大真実―「消された記憶を取り戻せ!」人類はサタンに騙されている

    太田千寿が解き明かす 霊界と天上界の大真実―「消された記憶を取り戻せ!」人類はサタンに騙されている

    • 作者: 太田 千寿 発売日: 1996/08 □ 地球は宇宙の縮小体にして運命共同体。芸術の復興を。真の芸術とは心理の中心に神の心と己の心の調和があるもの。人間には適正な速度があって、さかされてそれが続けば精神が疲弊し引き裂かれ、個人がだめなら当然人間関係などもずたずたになってしまいます。

    • 守護霊の奇跡―運命を切り開く霊のエネルギー

      守護霊の奇跡―運命を切り開く霊のエネルギー

      • 作者: 阿川 宗弘  発売日: 1985/01 □ あらゆる物質がバイブレーションを持っているが、人間のそれは格別。カルマの法則は否定しがたいが、それに押しつぶされずにカルマを立って自分を変えると釈尊は説いた。霊性を高めよ。それぞれの方法によって霊眼を開いて、霊界と現界の調和を図り平和と幸福をもたらす。
    (少し矯正して)
    人生の意味

    人生の意味

    • 作者: キャロル アドリエンヌ 発売日: 2005/09/01 ○ いったい自分が何をしようとしていたのか忘れてしまった、という経験を生まれたときにしてしまっている。心をオープンにしていれば、体内の振動数が増えてシンクロニシティ発生回数も増えてくる。エネルギーのレベルを高めればさまざまなものを磁石のようにひきつける。「人類は生化学・神経生理学的に互いに共鳴しあっている量子のスープの中で生きている。」 新しいチャンスをつかむためには、いつも見過ごされている自分の考えに気づくこと。孤独も人間を成長させる。エネルギーを回復するために、どんなに苦境でも自分や他人を許す訓練を。自分が味わってみたい究極の感情をじっくり考え、現時点でそのための手段を探すことに意識を集中する。何も考えないで直観力を強め、その直観力を信頼できることに気がつけばエネルギーを高められる。過去のトラウマにとらわれるとレベルが低下して正しい選択ができなくなる。

    スピリチュアルガイド―エンジェル・セラピー編 (ワニ文庫)

    スピリチュアルガイド―エンジェル・セラピー編 (ワニ文庫)

    • 作者: ドリーン バーチュー 発売日: 2002/10 □ 怒りに満ちたとき、怒りの感情を追い出し、そこに平穏が宿るための場所を作るように。仕事の本質とは与えることで、自分自身を外に放射して成長する。愛を抱いて生きていれば他者に必ず伝わるもの。犯罪に対する恐れや心配に過敏になっては負のエネルギーを呼びかねない。道に迷っていると捕らわれやすいが、変化する意識の中でちょっと立ち止まって何が大切なのか周りをよく見て見極めるように。天使の力を借りて自分の心の風景を見る。価値にこだわらず覚醒を。聖なる意識をつなぎとめる信頼。時間に支配されないように遊び心を持って時間の本当の価値を理解して時間の流れへの見方を変える。心に浮かんだことを文章にして、他人と分かち合うことはすばらしいこと。
    • メディア: 文庫
    スピリチュアルガイド〈2〉 (ワニ文庫)

    スピリチュアルガイド〈2〉 (ワニ文庫)

    • 作者: ドリーン バーチュー  発売日: 2002/12  □他社と愛を分かち合うこと。自然と人間は想像以上にはるかに密接な関係にある。木々に触れたり空気を吸って、自然と媒介として神と一体になれる。自動書記:キーボード可・楽な服装・空腹・刺激物なし・深呼吸・祝福されていること。ヘンデルのハレルヤコーラス。大切なこと5つを挙げて、それに時間を使っているか毎日の生活に照らし合わせる。他者を愛するという愛を前提とした行為は、他者の持つエネルギーを吸収しやすい・恐れや心配といったエネルギーも吸い上げてしまいやすいので、アルコールが濫用されている場所・モラルの低い人が集まるグループ・会社を避けて、光の皮膜をイメージして、愛と光・真実に意識を集中して、エネルギー・絆を断ち切らせる。自我が強すぎると 思考は(シャボン玉のように)明確な形を持たないのに、その良し悪しを考えるときにそれを現実化していることになるので、判断を下さず、それがあるという事実を認識するだけにとどめる。
    密教のわかる本 (広済堂文庫)

    密教のわかる本 (広済堂文庫)

    • 作者: 金岡 秀友 発売日: 1987/03 □水行は、染汚の身から煩悩の垢を落として清浄な身体を得ようとするもの。滝に打たれたり・桶で水をかぶったり。密教修行によって、仏の身・悟・心の三業と自分の三業が本質においてまったく平等であることを心中深くさとる。「現代における宇宙論は科学的な客観的存在であるが、観である以上観る者としての人間を除けない。そこでその人間に視点を据えて、現象世界と人間との関わり合いとの中で宇宙をとらえる。密教的宇宙観はさらに主体的にとらえて、宇宙を大日如来等の人格的表象したところに特徴をもつ。

      密教念力入門―あなたの眠れる超能力を開発する

      密教念力入門―あなたの眠れる超能力を開発する

      • 作者: 中岡 俊哉 発売日: 1972/12 □ 滝行5日間で相当の成果。空気の希薄な山で精神統一することの効き目がはっきり現れる:腹八分目・風の通らない崖っぷちの畳一畳分・胸を開く動作を繰り返して、息をできるだけ長く止める。邪念・雑念を払えるようになったら自分の心と対話をする。ロウソクの火も。

      • 「現世地獄」を生きる智慧 (ぶんか社文庫)

        「現世地獄」を生きる智慧 (ぶんか社文庫)

        • 作者: ひろ さちや 発売日: 2005/09 □ キリスト教の労働懲罰説、PLAY>WORK>LABOR 精神的喜びもないLABORは最低で醜い。日本には奴隷と去勢の文化がなかったが、それゆえその屈辱感がわかならないのか。商店街の買い物は笑顔や会話などの付加価値がついていたが、スーパーのレジは殺風景。目的地についてから旅が始まるのでなく、道中も楽しまねば。どうなるかわからない将来のことばかり気にしているから、その日その日が充実しない。「頑張ることによって人を傷つけて社会を窮屈にするよりは頑張らないほうがいい。」:頑張ることはどういうことなのか他人の立場で考える。人生に意味があるのか。ふつうの意味はそれぞれの人間が立場や役割に都合のいいこじ付けをしているにすぎない。自灯明・法灯明:もっと自分を大切にして真の自由人になりなさい。

          「般若心経」を読む―「色即是空、空即是色」 愚かさを見すえ、人間の真実に迫る (PHP文庫)

          「般若心経」を読む―「色即是空、空即是色」 愚かさを見すえ、人間の真実に迫る (PHP文庫)

          • 作者: 水上 勉 発売日: 1991/11 □ 「色不異空がテーゼで空不異色がアンチテーゼ、両方をアウフヘーベンしたものが「色即是空 空即是色」」(松涛弘道)。「色即是空とみて大智を成じて生死に住せず。空即是色とみて大悲を成じて涅槃に住せず。」(中国 賢首大師) 「心経抄」(正眼=盤珪国師) 盤珪流といわれたその説法ぶり。

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    読書2006 鈴木大拙から丹波哲郎 [本のこと]

    ◇読書備忘録をさぼっていました。ずらっと霊界ものがならべましたがそればかり読んでいたということではありません。この9月に丹波哲郎氏が亡くなりましたが、霊的な理解が進んだかのようなネパールから帰国してすぐ(その週末)のことでしたので、その後ちょっと彼の著作をきっかけに方々へ読み広げてみたのです。思えば、氏があの世を語り出したのはバブル直前のことで、その唐突さにぎょっとしたものでした。当時、他にそんなことを言う方は宜保愛子さんくらいだったと思います。新しく建設されたMプリンスホテルの外の見えるエレベーターで大霊界のシーンみたいだねと笑い合ったおぼえがあります。心霊というのは、現代的感覚からすると突拍子もないことですし、たしかに僕だってそれら目に見えないことを信ずるに足る証拠を何一つ得たわけでないのですが、そうしたものと考えたらいろいろ辻褄が合いそうだな、というのはあります。特に広く読まれている般若心経は、感覚器官によらずして非合理を追え、というのが骨子(一文不知)となっています。まあ、洗脳のようにも聞こえますが、千年以上も衆知に耐えてきた、特に科学崇拝の20世紀をサバイブしたというのは凄いと思います。少なくとも、カエルに見えない景色が人間に見える・感覚できるように、人間にもわかったと思える諸象のほかにもさまざまな相が在るのでは、というのには分がある気がします。

    ◇さて、それでは、高橋氏の著は軽いタッチでとっつきやすい。心理学的アプローチにも似たかんじがあるが心を主題にすればそういうところは強調されるということだと思います。

    人間の絆 響働編―新しい自分への出発

    人間の絆 響働編―新しい自分への出発

    • 作者: 高橋 佳子
    • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2000/02 メディア: 文庫 〇つながり。魂。人間の内側に真理・大切なものが。重力のくびき?肉体・意識・魂の3つの流れ。絶望の底に智慧の源泉が。現実が不思議、不思議が現実。安定のために獲得したものは殻に過ぎない。
    人間の絆 自業編―運命を変える方法

    人間の絆 自業編―運命を変える方法

    • 作者: 高橋 佳子
    • 出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2000/04 〇人間の都合を越えたつながり。疼き。人生を貫く一本の糸。運命を愛して人生を受納して運ぶ流れに乗る。自我の殻。転生の業。業への畏敬。繰り返しの中に業を自覚できる。托身(≠依存)。内なる尺度。道なき点に立ち戻って新しい道をつける気概を。
    人間の絆 基盤編―人生を支配する「X」の秘密

    人間の絆 基盤編―人生を支配する「X」の秘密

    • 作者: 高橋 佳子
    • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2000/10  〇ワンランクアップ目指して奔走する現代人・ワンランクアップ症候群。ただ走っている。社交辞令以上の人間関係になりにくい。基盤Xとは無数の信念の塊:つぶやきは呪文として鋳型を形成。他人との比較の中でしか喜びを見出せないのか。ショーペンハウエル:石にも意思が。盲目的な意思もそれが高揚すれば人間にも。受け入れがたい現実と人間の弱さから出発したガンジー。自分の業、魂のクセや歪み・習い性を意識化して知る。社会の白けた限界感は見える外側だけを追及してきたから。3部作は人間観・人生観・世界観の新しい単位。畏敬を備えた態度を。
    守護霊団―この世とあの世を結ぶもの守護霊団―この世とあの世を結ぶもの
    • 作者: 丹波 哲郎出 版社/メーカー: 廣済堂出版 発売日: 1982/10  △善霊と悪霊。山下清。密教の因縁透視。エドガーケイシーのライフリーディング。
    霊界から見たあなたの人生

    霊界から見たあなたの人生

    • 作者: 丹波 哲郎
    • 出版社/メーカー: 文香社 発売日: 2006/01  〇 今年初めの発刊。読みやすい!そうなのかー
    大天運―あなた自身の幸せの呼び方

    大天運―あなた自身の幸せの呼び方

    • 作者: 深見 東州
    • 出版社/メーカー: たちばな出版 発売日: 1996/11 メディア: 文庫 △意外に当たってはいる。
    ひろさちや氏の著が正当派であって読みやすく多数の著があるが、ちょっと外しているかもしれない。多少の注意が必要と思っている。

    ひろさちやの般若心経88講

    ひろさちやの般若心経88講

    • 作者: ひろ さちや
    • 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1994/05 メディア: 文庫 △枯木寒厳:こだわるな。六根・六境ともない。四苦八苦、八正道。悟りとは、人生の問題に直面して、心をうまく使って行くことでは。中道で極端に偏しず、ゆったりと歩み続けること。ムスリムに比べて感謝が薄く、人の努力のなさのせいにする!?
    非常識のすすめ―逆発想の仏教論

    非常識のすすめ―逆発想の仏教論

    • 作者: ひろ さちや 
    • 出版社/メーカー: 鈴木出版 発売日: 1989/06 ゴルフの練習をしないイギリス人紳士:日本人は、人事を尽くして天命を待つ、で常に不断の努力が求められる。少欲知足。方便の思想:とりあえず、結果を忘れてみてはどうか。「いい加減さ」を。少ない仕事を分け合うインド人・ニューギニア人。「感情の社会化」(宮崎音弥氏)によって感情が共生されている。恋愛や尊敬でさえ(赤と黒)そうだから、主体的に正確に、そのときの感情を把握したい。禅者の無方向性に(自分自身に対して)笑う。 この本については社会学の見方に似ている。
    ◇松原父子は基本に忠実なので外さないが、従来と視点が変わらないので、その分相変わらずのわかりにくさがあるかも。
    わたしの般若心経―生死を見すえ、真のやすらぎへ

    わたしの般若心経―生死を見すえ、真のやすらぎへ

    • 作者: 松原 泰道 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1991/07  〇豊かな現代生活では、従来の、貧しさや窮乏を前提とした倫理・道徳・宗教を理解するのは難しいかも。空とは全事象の存在原理、生死を見据える智慧。「非まじめ」は視野広く、物事を善悪に分けて比較する対立観を越えた徳性。塩梅は案配「。法灯明・自灯明。観 世音。合理的に解明できない妙音察智。自在とは煩悩を整理整頓すること(解脱)。分別心が自分を苦しめる。 「悟りとはいかなるときも平気で生きて居ること(正岡子規)」。煩悩と仏心を共有して(その正反を止揚して)涅槃に至るだろう。
    法華経入門―七つの比喩に凝集した人間性の真実

    法華経入門―七つの比喩に凝集した人間性の真実

    • 作者: 松原 泰道
    • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1983/01  △現代人は合理的思索になれすぎているから、情緒的に、現実の心情にすなおに従って、執らわれないようにすべき。「閑かさや岩にしみ入る・・・」。諸法実相:すべての事象に仏性宿る。柔軟心:物事を偏することなく豊かで素直な心。⇒読経眼。卑屈も、高慢と共にたしなめられるべきものである(裏天狗)。浄不浄の決定はその心にある。世俗の生活をしていても執着心をなくせば仏法の生活と変わらない:資生産業即仏法VSマンネリズム。一乗法・悉有仏性。薬草喩品。魔、盛んなれば法もまた盛ん。悪をコントロール(調伏)する「仏凡同居」。
    心の眼を開く―今をよりよく生きる知恵

    心の眼を開く―今をよりよく生きる知恵

    • 作者: 松原 哲明
    • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1989/02 △今をよりよく生きるには「いのち」(ワクワクしそうなこと)を見つけること。死ぬという大事業。異質な世界を知って自分の道を見る。失敗を書き立てる新聞、それが正義か(愛語施)。かわかない・強い心。国東半島(豊後仏国)。
    目で見たように霊界がわかる本

    目で見たように霊界がわかる本

    • 作者: 徐 錦泉
    • 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1993/03  △忍土もまた楽しからずや。真剣に生きること。気とは霊の働き、軽はずみな行動は抑えられる。死が近づくと執着が強まる?六道に所属しない霊が霊障を引き起こす。小さな正義感・阿修羅神の受け入れ!? ご都合主義が徳を削る。パンを2人で分け合う共同で生きる知恵。徳と業は表裏一体、大きな器になるにはそれだけの業を担うことに。「公」の生き方。肉体は六道の霊団に共有されている。
    霊的成長と悟り―カルマを成就し、解脱にいたる道

    霊的成長と悟り―カルマを成就し、解脱にいたる道

    • 作者: 本山 博 出版社/メーカー: 宗教心理出版 発売日: 1988/05  ◎ 祈るときは精神集中。一時の事柄にとらわれず、自分を苦しめないように。わかならないことは背伸びしない。お布施をもらわないお経を。祈って、カルマに苦しんでそれを果たす。苦しいときこそカルマを解く近道かも。 悪いことがあったら具合が悪いということでもない。それを越えることが大事(越作)。心のメンで1つになれるということは霊的成長のひとつでもある。一刻一時:一つの時に一つの事になりきらないとだめ。かつ全体を見る。「行」がカルマを、太陽が種子を焼くように解く(一呼吸一生)。「顕界と霊界に調和と霊的成長がもたらされますように」。
    弘法大師の霊が救う―空よりも高く海よりも深い大悲大智の世界 (1983年)

    弘法大師の霊が救う―空よりも高く海よりも深い大悲大智の世界 (1983年)

    • 作者: 波羅蜜 薩婆訶 出版社/メーカー: 池田書店 発売日: 1983/12  ◎ 弘法大師は石鎚山・大峰などの高峰を、人間を本質的に改造する霊気が漂う修法練行の適地とした。よく世間の学問(分別智)を体得して、衆生の生活に通じ、自然に親しんで本質を知り、霊界に遊んで諸霊を統制し、鍛錬を怠らなかった。「生き判」。「霊界裁き」:ほとんどは降霊するまでにいた元の霊界に送り戻される。優雅な芸術の佳境である浄土と地獄が同じ環境にあること、人によって別個な世界にいる霊界。祭りの本質は聖なるものとの一体化への努力を示すこと:香花灯明飲食。立てっ絵師。十住心論:拾っては捨てる、捉われから一歩退いて間合いを取る。信心とは、大師様の加持力を受け留める心体の、まごころからの生活状態で、平常心を保て、無為自然の徳に適い、中庸に生きれる。自分を捨てて事を処して行く心構えも。他人を助けるために自分を活用するのである。読経のみでさえ大師様の威神力によって各種霊がその経典の内容に沿って活動して安定を得る。「三観」:真如(在りのまま)・仏(=真如の権化)・自己を観ること。さらに災いを観て輪廻転生の苦難を、無常を観てその中に常住性・変化・発展性を見る。「あるもの」と「ないもの」を同時に見て、「あるもの」の本当の姿・その目的を見て全体を見ることができる。

    最近、桑田氏のマンガにはまっています。わかりやすいから。わかりやすければいいってもんです。にしても、自分は子供のころ、「光のワ」が見えていたんだけどなあー。

    マンガで悟れる般若心経〈1〉

    マンガで悟れる般若心経〈1〉(2)(3)

    • 作者: 桑田 二郎
    • 出版社/メーカー: ロングセラーズ 発売日: 2003/09 メディア: 単行本 ◎ 「瞑想」とは呼吸をとおして意識を「いのち」を(普段向けている外側にでなく)内側に向ける智慧。空の次元の魂の意識が、色の次元に表れてくる意識が「精神」。精神は、一大心霊の進化の意志の表れ(霊的進化)と連なって自分の意識を現実に実体化させるが、一方、肉体と結びついた地の「いのち」の意識(=我意識:感覚・欲望・感情 不満 無明)が逆さまに働いて(未熟ながら、ふつうはそれのみが自分自身と思い込む)、それが宿命として「苦」(災い・不幸・苦悩)をもたらす(実は「進化の力」によりその「ゆがみ」を知らしめさせられている)。般若心経の経文は見えない「いのち」の次元(=空)のイメージを表現していて、それは瞑想を通して浮かびあがる。大昔の迷信も現代の「科学」迷信も、知性のデザインが変わっているだけで精神の低さは変わらない(脳の働きの良さとはちがう)。色に偏った価値観から離れて精神の進化にとって何が正否か「正見」する。産卵回遊や帰巣本能も「いのち」・本能か。我意識(さかさま 顛倒夢想)の醜さに気づいて修正しようとすることが霊的進化の一歩。それらは消し去ることはできないから、感覚は霊的次元と感応して「理智」に・欲望は「進化を目指す意志」に・感情は他を思いやる「慈悲」に変容・昇華できる。(瞑想して到達する)クンダリニー=火神アグニ=スヴァーハー(僧莎訶)は、いのち(創造・維持・破壊)の3つの根源的霊力を示す。また、7つの舌は霊的進化の7段階、プラーナを取り入れるチャクラの数を示す。瞑想こそが空と感応する唯一の方法だが、それは霊的な意識と繋がりやすいように受け身の意識でいるが、周りにはさまざまな想念の波動があり、とくに根深い不満(不浄心)を抱えて邪念・邪霊につながらないように、音律をとおして心を込めて読経するのが安全である。感動・感謝の念が湧き上がってくる
     
    般若心経瞑想法入門―あなたに幸運をもたらす仏の知恵

    般若心経瞑想法入門―あなたに幸運をもたらす仏の知恵

    • 作者: 桑田 二郎 出版社/メーカー: 主婦と生活社 発売日: 1987/01  ◎ あるフリマで1万円を越える値段が付いていたのでびっくりしました。真我と低我(エゴ)。精神的な人と動物的な人。魂の目が開かぬゆえに無明。「人はなぜ瞑想しなければならないのか。」 無視すべき悪霊(精神分裂 執念)。無視してはならない聖霊。低我の意識を一時停止して、魂の目という、空の次元に向けられた感覚に移行する(目覚めさせる)。誰もいなくなった夜の校庭のイメージ。テーマを持つことも。瞑想を日常的なものにする。背筋をまっすぐにして、かつ市政を安定させる。光も電磁波。人間を標準とした「可視」光線。ところで、光の波長でいちばん荒い赤(怒り)と、繊細な紫(霊的で神秘)、その中間の黄色(金色)。精霊界に通じる水の音。オームの発生による振動。/無意識に恐怖を求める人間の奇怪さ、それは魂のゆがみ、悪霊の働きかけが。吐く息・吸う息に自然に意識を溶け込ませる。「俗世間の欲望を失ったら人生なんて面白くない!?」 失くすのは無理だから満足させなくてもいいと思えばいい。さらに、価値観はより価値あるものを求めて常に変わっているし。
    言霊―ひつく神示のなぞことば〈2〉

    言霊―ひつく神示のなぞことば〈2〉

    • 作者: 桑田 二郎
    • 出版社/メーカー: 潮文社 発売日: 1993/12 メディア: 単行本 〇 岡本天明氏の自動書記による啓示(ひつく神示)の氏の解釈。経(たて 魂)と緯(よこ 物質界)が織り成されて栄える。おおかた前掲の書に沿っているが、この神示については、建て直しやツルカメなど、ところどころ飛躍があるように思える。全幅の信頼を寄せるにはちょっと危ない。言霊(発信電波)はフトマニ(太占 受信)と感応する(直観 魂)などと、せっかくいい線できているだが。
    イースター島の謎

    イースター島の謎

    • 作者: A.コンドラトフ
    • 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1977/01 メディア: 新書 △ 「言霊*ひつく神示」に登場して来たので眺めてみたが、パシフィス大陸の頂上部が残ったという、その飛躍の危うさを実感(地質調査で過去数万年間で1ヤードも沈下していないという)。なんといってもモアイは新しい話なのだ。おいおい。ただ、文字板など、こちらの世界はそれなりに面白い。それにしても西洋人の侵略・文化の破壊のひどさには参る。
    霊界日記

    霊界日記

    • 作者: エマヌエル スウェーデンボルグ
    • 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1998/06  ◎ こてこての訳文だから読みにくいが、それを差し引いても面白い、霊学の最強の古典。読みかけですが。
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    永遠の大道―付・個人的存在の彼方

    永遠の大道―付・個人的存在の彼方

    • 作者: G. カミンズ
    • 出版社/メーカー: 潮文社 発売日: 2005/06  〇注目 浅野 和三郎氏は日本における西欧的な心霊研究の先駆的存在。まだ読んでいないのですが。

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    夫婦でネパール③ 読書録 [本のこと]

    ◇ネパールに行っていたときに読んでいた、ソロー以外の本をご紹介します。仏教の本を持っていたのは、釈尊のいらした地に赴けば、難解なことも多少頭に入り易かったりするかしらんと考えたからです。関空での待ち時間も含めて、特に見るべきテレビやインターネットもありませんでしたので、ホテルのロビーで、ベッドで、観光先のカフェで、山小屋で、日がな読書にふけりました。でも、まる2日あったカトマンズ=ドゥンチェ間のバスの移動は揺れで全く読めませんでした。悪路での振動にじっと耐えるだけでした。そして旅の読書は、期待どおりに今までとちがう感覚で理解できたのかなとは思います。

    知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉

    知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉

    • 作者: 増谷 文雄, 梅原 猛
    • 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1996/06 (1968年)。
    • メディア: 文庫 〇日本は明治以来、西洋から仏教学を学んだが、その長い歴史に置いて教祖ゴータマの全貌の前に立ったことがない、という。~それは、古代の部族社会から市民社会への社会の変化(物質的文明)のなかで生まれた。正覚者の孤独。縁起の法。ダンンマパダ・自己品。渇愛・欲望は苦の生起なり。色声香味触の五官の対象について「王たちよ。心に適うをもって欲愛の第一とする」、すなわち中道にたつこと。琴線。善知識(友人)。慈=優れた人間関係の徳目。ヨーロッパ:「不死がなかったら文明はない」(ドストエフスキー)。純潔と愛、というキリストの魅力。教団による「死・復活の思想」の付加。キリスト教の愛とは、イスラエルの民族神エホバへの愛。イエスによる原罪の贖いの思想を信じることが神との関係を回復するものであるとパウロは考えた。その愛の前提には神の怒りがある。戦争侵略の歴史を振り返ると、隣人とは同じユダヤ人だけか。現代の仏教:因果因縁のインチキ性。ショウペンハウエルは理性ではなく(意思否定から得られる)盲目の意思を発見。終末観・進歩史観・マルクスの歴史観によらず、エゴイズムの所産をまぬがれようとする業の歴史的反省が必要。
    ブッダのことば―スッタニパータ

    ブッダのことば―スッタニパータ

    • 出版社/メーカー: 岩波書店
    • 発売日: 1958/01 メディア: 文庫 〇脚注が多いし、韻文のようで読みにくいがリズムがある。ブッダの生の声と思うと読みきれる。 ~犀の角(中国では麒麟と訳されたとか)。在家は誠実・真理・堅固・施与(理法にかなった行い 親族の愛護 非難を受けない)をなす。未来の生存に執着しない。笑い・だじゃれを捨てしっかりした態度をとる。この世の地獄を越える。気をつけて欲望を回避して、船のたまり水をくみ出すように捨て去る。快いものに耽溺せず、物惜しみしない、何かを嫌うこともない(欲望をそのままにしておく)。ものぐさ・くよくよせず、高ぶらない。インド思想は内省的で個人的(一人遍歴)であって社会性に希薄。後の経典には、世俗から離れながらも良き友人と交誼することを勧めている。修行者:道において生活する者 道に生きる者 真の道を自覚して生きることを目指す。五戒の前には(嘘 殺す 盗む)の悪徳が三戒だけだったが、後に不婬・禁酒が加えられた。地獄の描写。古いものを喜ばず、新しいものに魅惑されない。
    ダライ・ラマの仏教入門―心は死を超えて存続する

    ダライ・ラマの仏教入門―心は死を超えて存続する

    • 作者: ダライ・ラマ十四世テンジン・ギャムツォ 出版社/メーカー: 光文社
    • 発売日: 2000/06 メディア: 文庫  〇 意味のある人生、心に平和と調和を保って社会に建設的に貢献するために。同情心。~全てのものは縁起しているから実体性(自性)がない(ただ、単なる存在としては否定されない)。対象が実体として存在していると思い込む「無知(無明)」は、欲望と怒りの両方を助長する「煩悩の根本」となる。物理学者も物事がそれ自体で客観的に存在しているのでなく、それを観察する人との関係の中で存在しているに過ぎないと主張している。記憶とは? 「私」は単なる「人」というものの連続体が基体(=意識)となって潜在力が蓄積される。忍耐の修行は自他を平等にみなす修養を行う支えとなる。瞑想による心の安定を。
    • An Open Heart: Practicing Compassion in Everyday Life

      An Open Heart: Practicing Compassion in Everyday Life

      • 作者: Dalai Lama XIV 出版社/メーカー: Back Bay Books
      • 発売日: 2002/09 メディア: ペーパーバック  〇チベット文化によく触れたからか、ポカラの空港で女房が買いました。インド限定版のようです。じつはまだ読みかけ中なのでうが、平易な英語で読みやすいので、最近寝る前に朗読しあっています。 

     ◇ネパールについて、今回は旅行前後にこれだけ読みました。ガイドブックは地球の歩き方のほかロンリーブラネットを持っていきましたが、これはけっこう有用情報が多くていいです。日本についてのも読んでみたいな。

    ネパールを知るための60章

    ネパールを知るための60章

    • 作者:  出版社/メーカー: 明石書店
    • 発売日: 2000/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) △内容は固いがよくまとまっている。 ~・市民による国際交流・協力が盛んだが交流と開発協力はやはり違って、後者には双方の責任を明らかにする契約と専門的な開発マネージメントが必要。・スラムに住む無権利居住者だが、そこにおいてだけは地縁・血縁のしがらみが強く、差別される暮らしや保守的な生活から逃れ野心的に生きられる面がある。・ネパール人の多くは悪霊によって病気が引き起こされると信じているため、ダミ・ジャンクリ(呪術医)がククリ(ネパール刀)で悪霊を切ることで治療を行い、その授受ついに医療の研修活動して広く行き渡らせようとしている。・養蜂は世界的に有名で製品品質の向上により発展していて伝統本来の勢いがある。・薬草の宝庫であるが大量採取の問題が出てきた。・ティルタ(聖地)で死者の霊を供養・贖罪すれば霊はうまく転生するといわれている。
    ネパールに行ってみた!―Asian deep walking

    ネパールに行ってみた!―Asian deep walking

    • 作者: 堀田 あきお, 堀田 かよ 出版社/メーカー: 小学館
    • 発売日: 2003/02 メディア: 単行本 〇マンガ自体は?なんですが、帰ってきて読み返すと、意外にあちらの混沌としているがどこかせつない雰囲気がよく表現されていると思います。

    ◇以下、ネパールから帰ってきてしばらく養生していましたからざざっと読み勧めました。ブッダ自身は霊、カルマ・因業についてはっきりと言及していないと思うのですが、後世にまとめられた経典にはそれを前提として解釈されています。

    マンガで読む観音経〈1 魂の目篇〉

    マンガで読む観音経〈1 魂の目篇〉〈2 霊性の進化篇〉〈3〉魂の救済篇 

    • 作者: 桑田 二郎 出版社/メーカー: 廣済堂出版
    • 発売日: 1989/11 メディア: 文庫 ◎同じくマンガですが、これは面白いです。作者によると観音力とは、瞑想で感じる力です。(4)が入手困難で読めていないのですが。~瞑想によって、理知(自分の煩悩と戦う能力)と慈悲(世の中と和する能力)を備えて、低我の感情(煩悩)を離れて、「魂」の目覚め、「真我」の精神の向上から、「いのち」の霊的進化を遂げようとするものです。観音様観音様!とただ唱えるのではなく瞑想せよ、ということなのです。目からうろこ。内容も濃くて読み応えあります。
    観音経の風景~観音経・菩提心をもとめて~

    観音経の風景~観音経・菩提心をもとめて~

    • 出版社/メーカー: 日本クラウン 発売日: 1995/08/21
    • メディア: ビデオ  × 各宗派の偉いお坊さんが方が出ていらっしゃいます。上を読んだのでなにか参考になるかと思ったのですが、????。やたらにお経を暗記していたり、周辺知識は詳しいのですが、肝心のお経の解釈は、気分をわかろうとするだけで、きわめて簡単に一心に唱えること(一心声明)のあらたかなご利益を強調するだけです。最後は荘厳な読経風景。いわゆる念仏宗教ですな。物足りません。
    • 前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘

      前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘

      • 作者: ブライアン・L. ワイス 出版社/メーカー: PHP研究所
      • 発売日: 1996/09 メディア: 文庫 △古典 ~キャサリンの治療を通してさまざまなメッセージが。:忍耐とタイミングが大事。あせらず、時々にやってくるものを受け入れる。物質的・非物質的な2つの世界はつながっていてエネルギーがある。恐怖があるとエネルギーを浪費してしまい使命の達成を妨げる。 
    ◇今日はウォーミングアップに高麗山に行き、下山後、図書館で続きを読みました。
     
    神秘学から見た宗教―祈りと瞑想

    神秘学から見た宗教―祈りと瞑想

    • 作者: 高橋 巌 出版社/メーカー: 風濤社
    • 発売日: 2001/04 メディア: 単行本 〇 縁起説と因果論 神とロゴス シュタイナー。わかっているようでよく抑えておかなければいけないことだと思います。顕教と密教とも言うべきでしょうか。~ 宗教の本質は「祈り」で、神秘学の本質は「瞑想」。祈りの本質は「相手と運命を共にしようという意志」であり、その意志の中に宗教の本質である聖なる何かが存在し、一方、瞑想の本質は自分の内に神聖を見出す行為であるから、「信仰なき認識は空虚であり、神秘学なき宗教は盲目である」ゆえにこの両者は互いに相補していて、どちらも不可欠という。終章でオウム真理教をあげて近年の宗教問題をよく喝破しています。
    霊界を科学する―科学と体験からみた霊界の法則

    霊界を科学する―科学と体験からみた霊界の法則

    • 作者: 野村 健二, 恵美 初彦 出版社/メーカー: 光言社
    • 発売日: 1996/03 メディア: 単行本(ソフトカバー)▲よく覚えていないが、臨死体験・霊通者・ 神智学などの知識の紹介が豊富にありますが、それでそんなに科学していないような気がしました。

     

    カルマの法則―生命転生の秘密 あなたは死後どうなるか

    カルマの法則―生命転生の秘密 あなたは死後どうなるか

    • 作者: 五島 勉 出版社/メーカー: 祥伝社
    • 発売日: 1991/04 メディア: 文庫 〇そんなに新しいこともないが外していない。
     
    カルマを超えるアマラの法則―あなたは死後こうなる

    カルマを超えるアマラの法則―あなたは死後こうなる

    • 作者: 五島 勉  出版社/メーカー: 祥伝社
    • 発売日: 1995/08  メディア: 単行本(ソフトカバー) 〇意外に読める。善悪でなく、生命に沿うものかどうか、というのはわかるような気がする。

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    残暑お見舞い 駒大苫小牧VS早実 [本のこと]

    暑い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか? 日の長さはどんどん短くなっているようですが、この暑さの名残りも楽しみましょう~

    ◇先週末はひさしぶりに千葉の実家に帰りました。お米を持っていったり、むかしの写真を取りに行くはずが、暑さのためか両方ともすっかり忘れてしまいました。手ぶらではなんなので伊勢丹でせんべいだけは買っていったのですが。実家ではまたリフォーム話です。どうも、お年寄りになるとからだを動かせない分、まわりを変えてしまおうという気になるのか、たしかに近所に新しいリフォーム屋ができていたのと、世の中の悪質リフォーム屋の話を聞くとそんなこともなるほどなと思います。まだまだ元気のように見えるのですが、腰も若干まがってきたようだし、今までのように布団を持ち上げられないのだそうです。

    ◇土曜日これまた久しぶりに野球に参加しました。ヒットは出なかったけれども、守備機会もあったし、チームは2戦1勝1敗、いずれも1点差試合と楽しめました。皆といっしょになって、やはり野球はいい!と思った次第。スライディングのときにまた膝小僧を擦りきってしまって痛いですが。そして、その後の日曜日と月曜日の駒大苫小牧VS早実戦はいい試合で楽しめました。結局早実が優勝したわけですが、一戦目の試合後半(8回に1点ずつ取り合った)から延長に入ってからの攻防は相当に見ごたえがありました。まさに球史に残る一戦だったでしょう。WBCといい今年は野球が当たり年なんでしょうか? 弟がOBなのですが、やはり4回戦から応援しに行っていたそうです。「気力・体力・財力すべてを使い果たした」と言っていました。

    ◇土曜日はとんぼ帰りして女房とスコットランドのトレイシーと「一十九(いっとく)」というおしゃれな居酒屋で飲んで近況を語り合いました。3月に紹介されたTさんとはもう別れてしまったそうです。いわく精神年齢が若い(15歳)からって、日本人の男はだいたいそういうふうに若さを保っている?かも。周りを見ても若い人ばっかしだし。だいたい同年代だとしてももともと女性の方が現実的だし、ですね。

    ◇昨日は女房の休みの日なので、朝からロイホでモーニングして昼寝して読書して餅を焼いて焼きそばを作ってぐうたら過ごしました。女房は読書家ですから朝アマゾンから届いたばかりの本を3冊も読み上げてしまったようです。僕は、先週の北ア・野球の疲れがやっと抜けてきたでしょうか。日焼けのせいが大きいと思いますが、朝の目覚めもよくなくかなり疲れているのがわかっていました。5日シャワーもなく、あせももできて痒い。冷房もせずに家にいるのがまた 回復を遅らせているのでしょうか。涼しいところに移動してがんばって鍛えた方がいいのか、夏はこんなものだと割り切って涼しくなるのを待つべきか考えどころです。

    ◇読書備忘。字が小さいですか? いつからかそうなってしまった。

    怪物科学者の時代

    怪物科学者の時代

    • 作者: 田中 聡 出版社/メーカー: 昌文社
    • 発売日: 1998/03 
    • ◎ 先月箱根のホテルに泊まったときにおいてあった雑誌に「科学者と伝統 東西の知の真摯な対決」と題して田中氏のコラムが掲載されていて、面白かったので本も読んでみました。何が面白いかって、思うに明治以前日本にはあふれていたさまざまな日本的な思索・科学が近代化の影で隅に押しやられたとのですが、新しいがつまらない実存にあからさまに反駁して「それでいいのか!」という思いが大いに吐露されているからです。それらは結局、敗戦を経て完全に潰されてしまったわけで、その後日本人は欧米の知識を詰め込まれるだけにされてしまいました。そして、そこには自分という主体・主題が当然に欠けてしまいました。当事者意識がない・白ける・はては他人の粗あら をあげつらう情けない世情の蔓延に至ったわけです。これらの怪物科学者の影はどうしてかくもきれいに一掃されてしまったのでしょうか。 ~キーワードはコラムのメモに上乗せして以下のとおり:①福来友吉 御船チヅ子 高野山 千里眼実験 ベルグソンの認識論を密教的に発展させた「意識は脳髄を包んで空間に広がっていて、知覚の対象となる事物に浸透する」 観念の場合、刻々と変化する現在のうちに過去が内蔵されている(観念は生物なり)。無人の霊と霊は互いに「加持」しあっている。心霊哲学 近代科学は客観的であるが観察を主としたものでいわく迷妄 「世界はそれを認識するものと切り離して存在しているわけでない。」 主客の分離は、いわく怠惰(省力化・合理化) 世界は人間が支配・加工する対象に過ぎなくない!人からは「生きている」という実感が失われている。すると支配関係(消費・購買など)の強化などを通して自我拡大にそれを求めざるを得なくなる。 ②東洋では自然(他者)との交感(Convince)する感覚によって生命を賦活(awake)していた。佐田介石(天台宗)須弥山説 感覚できる世界の模型化 太陰暦 スローライフ、☆井上円了(東本願寺 哲学堂)微粒子にも精神がある、の理論 妖怪博士 仏教的な宇宙観・生命観を近代科学的な言葉で説こうとした 「仏教改良」:精神とはエネルギーの一種であり、生と死とは、エネルギーに潜力と顕力とが在るようなものである考えられる。宇宙は1つの霊体であり、その大きなエネルギーは自らの活動によってまるで海面のように多数の波を起こし、その波の固着したものが物質なる。透明な水が凍って不透明な氷になるように、目に見えない意識性のエネルギーの表面の波が無意識性の物質となる。エネルギーと物質は因果律によって相互に影響しあい、その関係は習慣性の力(惰性)が人を繰り返し現出させる力となる(因縁)。宇宙は自らも進化する霊体で善悪はそれを進化退化させるものである。
      寺田寅彦(物理 文学)古典物理と異なり、物質を離れて運動なく、逆また然り。芭蕉の「不易流行」は相通じる。「日常身辺の物理学」人の感覚を捨象せず 夏目漱石の「扇の要」(the pivotal point) 俳句の方法論 音楽 連なりの界面に次々と世界が転変 いわく妙趣(equisiteness)「不可思議」 科学の目的は宇宙を解明することでなく、謎(体験 連句をなす一句)に満ちたものにすること 生命の物理的説明とは生命を抹殺することでなく、逆に物質の中に瀰漫(びまん 蔓延)する生命を発見することと説いた 南方熊楠 科学が見出しているのは「原理」でなく「現象団」で大きな法のごく一部をなすものにすぎに。「萃点」こそ、多層的な摂理が無数に交錯する、その理の筋道の交差するところ=自らその筋道(the treads of reason)を辿って生きることでしか見出せない知の世界 「やりあて」=なんとなくうまくゆく感覚(tact) 行為と感覚 偶然と必然の一致した感応的に出現する知。人文科学と自然科学を隔てるものなし、橋田邦彦 日本科学 大戦時文部大臣 「生体とは内面的統一のある形態(全機性) そこでの因果関係は、未来が現在を規定することもある合目的因果であり、必然と偶然は一致して矛盾しない。自おのずから然よる、のである」 世界即人生 他己識得、ありのままの世界を観ようとするのなら自然に従う、法のることである。「孔が見えるうちは全体は見えない。孔と1つになれば孔が消えて(主客の区別なく)全体が見えるではないか」没入・無我 あるべきよう、桜沢如一 陰陽による世界解釈 人は個物それ自体を認識することができず、つねにその他の参照を必要とする。存在は非存在によって成り立つ(一瞬で入れ替わるかもしれない)、そのことを踏まえた論理。屑屋極道 「人は己に最適する趣味を早くより求めてそれに精進すべき」、稲垣足穂 遺伝子工学や脳科学の発達によって疑似科学的な精神修養(オウム・脳内革命)に晒され、「原理」の独自構成が切実な問題。かといって国家有機体論の危険。「我らは人間である人形とする」「時間によって動く機械=人間人形」模型 動かないもの ⇒無時間・時間意識の否定が思想の根底である。現象界はうつろで、転換しているものにすぎない、イデア(=意志・モナド・郷愁・詠嘆)の世界の影のようなもの・堕落したもの。反常識と特異性がカギ。快感を測地線に組み立てた論理が必要。日本人的陰湿の追放=日本的超時空にまどろむ自由・可能なものを、現実的限定的なものに締め付けるモラルの追放。「弥勒道」とは「科学文明を利用しながら精神生活を最高度に保持すること」
    • ・部分と全体 部分的に捉えられた「部分」を足した総和は「全体」にならない cf.複雑系(これから読もうと思っていたのだが) 
    アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉

    アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉

    • 作者: エリコ ロウ 出版社/メーカー: 扶桑社
    • 発売日: 1999/10
    • ○ ・インディアンの言語の特徴として、「姉なる月」「祖父なる石」などの擬人化した敬称が使われる。宇宙の創造主である「大いなる神秘」のもとではすべてが平等で人は上でも下でもない自然観のあらわれである。・食べている子供に語ればその記憶は残る。部族間を越えた対人観の基本。常識や先入観にとらわれない子供の見方は、生まれる前の精霊の叡智の発現として尊ばれる。界組織は癒し・歌・道化など、部族内・多部族の同士会員組織で親交を深め技術を磨きあい、千年の間、平和に共存してきた。
      ・整然と紳士的な合衆国議会制度がイロコイ連邦のカウンシルファイヤーの伝統に倣ったという指摘。怒りは自分に盛る毒。重荷たる怒りを消し去れ。メディスンマンは死に際の人の魂が物質世界に引き留められることのないよう心身に安息を与える。宗教はどれも神に帰る踏み石に過ぎない。ほんとうの神は愛。シャスタ山巡礼。時計でなく自分が刻むリズムで、急がずあわてずかかるだけ時間をかける。「人はHUMANITYを助けるための才能・技能を与えられて生まれてくる。私は誰か、生まれた理由、できることは何か、自然の調和を乱さず人生を歩めるか、の答えを探し続け、その旅の半ばにして寿命を迎え、死を経てより賢くなって生まれ変わる。」(ジェミーサムズ氏)
      ・夢はひとより賢い。意義は大きい。メディスンマンは、人がショックを受けたときにその時空に置き去りにした魂(それがもとになる病もある)の一部をからだに戻す・回収する。輪になって和を広げ、集まって智恵を寄せる。「人類の滅亡は近いが、古代からの伝説や儀式を守ってきた先住民族から虹の戦士が立ち上がり、あるべき秩序と調和を回復すれば世界は破滅せずに生まれ変わる」(クリー族) 「儀式や知識を学ぶことに貪欲だったが、その欲を捨てて、知識は受け入れる素地ができたら与えられるものと悟った。」「書くために学ぶのでなく、学んだことを語る。」
     
    続々アメリカインディアンの教え―あなたも無理せず健康になれる

    続々アメリカインディアンの教え―あなたも無理せず健康になれる

    • 作者: 加藤 諦三  出版社/メーカー: ニッポン放送プロジェクト
    • 発売日: 1999/06  ○ ・コーカサスの教え えんどう豆・ナッツが良い トウモコロシにはカリウムと植物繊維が多くて良い それからカボチャに大豆 プラス海草! メロン 桃
      ・歩くことで長生き 心臓病・肥満を減らす 筋肉を鍛え骨を支える ストレスから来る体の緊張を解く なぜ歩かないのか?「あいつ」を憎むのがそうした人の心理的特徴 同情してほしい 姿勢の悪さ 千日回峰行 ・姿勢 ・祈り⇒瞑想  というライフスタイル 人に・お金に健康にしてもらおうとしないこと 
    体の記憶

    体の記憶

    • 作者: 布施 英利 出版社/メーカー: 光文社
    • 発売日: 2006/07/05
    • ○ 体には30億年の記憶が詰まっている 死体を見ないゆえに妄想して常識をゆがめる。ホラー愛好じたいが1つの病気。子供を支配したいお母さん。恐怖中枢の発達。しかし、予測がつかないのが子供。気力を失い、エネルギーを奪う、あきらめる恐怖を乗り越えるよう、自然の中で訓練すること。・現代社会は「脳化」社会。消し去られようとしている「体」の未来はどうなるのか。裸。ES細胞。管というシンプルな植物的な体=「こころ」は内臓にあるのだ(感得)!脳(感覚)はなかなかこの「こころ」のざわめきを意識にまであげることができない!
    •  

    <とんぼの本>白洲正子と楽しむ旅

    <とんぼの本>白洲正子と楽しむ旅

    • 作者: 白洲 正子, 青柳 恵介, 光野 桃, 山崎 省三
    • 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/08/22
    • ○ 明恵上人つながりで眺めてみました。センチメンタルジャーニー。石・石塔・能面・木彫り・仏像・風景・面影などなどいにしへの人の心のありよう・魂を思い出させるものがたくさん見られます。 「かくれ里」にみちびかれて、は関西を歩いてみたいときに最適ですね。
    ソフィーの世界

    ソフィーの世界

    • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
    • 発売日: 2001/02/23 
    • × しょうじき、ややこしい本。おつむの中はさっぱりわからん。つまらない文部省の教科書どおり? トマスアキナスとキルケゴルが気にはなるが。

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    「ブータン仏教から見た日本仏教」など読書録 2006 雨休暇 [本のこと]

    ◇ここ1週間は雨が多くて、家にいてばかりいました。そんなときに昭和天皇の発言メモのニュース。1988年、靖国神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されたことについて、「私はあれ以来、(神社に)参拝していない それが私の心だ」とのこと。ひさしぶりに昭和天皇のお人柄に触れたような気がして、靖国神社に関わるごたごたが氷解したような心持ちです。参拝を国家行事化を進めるムキがあるようですが、国民の心情に沿わない、そうした操作・工夫はされるべきではないでしょうか。

    ◇22-23日は、伊勢原をいったりきたり。平塚球場では去年に続いて、高校野球を2試合観戦しました。今回は双眼鏡を持っていったので各場面での選手一人一人の表情やベンチの様子や応援団長の不思議な舞いやらをうかがえ見て、試合はそれぞれコールドだったのですが面白かったです。

    ◇24-25日 BSでチャップリンの特集をやっています。何回も見ているのでストーリーはだいたい覚えているのですが、場面場面で新鮮なシーンがまだまだあります。「モダンタイムス」のティナティナの歌詞は何語でもなかったのですね。

    ◇昨日、26日は新宿で添乗準備、目白で譜面を買い物した後、錦糸町で森先生に尺八のレッスンしていただきました。「北海盆唄」「ソーラン節」「江差追分」、まわしの特訓。それから、北原ミレイ「石狩挽歌」いいですねぇ。ちなみに挽歌というのは、〔中国で葬送の時、柩(ひつぎ)を挽(ひ)く者が歌った歌をいうところから〕(1)人の死を悼む詩歌。挽詩。哀悼(あいとう)歌。(2)人の死を悲しみ悼む歌。(大辞林)なんだそうです。先生曰く、「風雪」に劣らぬ(尺八)名曲ではないかとのことでした。それから森進一が襟を正して歌う「襟裳(り)岬」ですが、Fが吹きやすいですが、男性のキーに合わせているであろう原曲キーはB♭でちょっと高音が入ってきます。散髪をして茅ヶ崎のぼん蔵という刺身の美味い居酒屋でいずみださんと前打ち合わせして帰ってきました。

    ◇ヒマにまかせて近所3軒のブックオフをめぐりました。とくに選んで、Wカップ優勝記念・イタリア関係の本を読みました。思えば10代のときミャンマー旅行中にイタリア人グループとトラックバスで同乗したときはあまりに騒がしくて辟易しましたが、コネ社会とか不正・賄賂といった負の面も根強くあるものの、ルネサンスの人間礼賛の系統を引き継いで、日々を、自然に、素朴に、飾らず、(意外に)真面目に、愉快に楽しみ、美しいもの・美味しいものに感動する、愛すべき人たち・人間味あふれる人生スタイルです。彼の地では意に沿わない労働は悪なのです。人生態度も今の日本よりはよほどストイックであります。イタリア流というのがこれからの潮流になるかもしれません(スローフードもイタリア発だったかと)。そのコテコテな個性が世界を魅了し始めているようです。

    イタリア―快楽主義者のこだわりライフ

    イタリア―快楽主義者のこだわりライフ

    • 出版社/メーカー: トラベルジャーナル
    • 発売日: 1997/08  メディア: 単行本(ソフトカバー)
    ○ よくまとまっている。
    極楽イタリア人になる方法

    極楽イタリア人になる方法

    • 作者: パンツェッタ ジローラモ 出版社/メーカー: ベストセラーズ 
    • 発売日: 1995/02   △うーん。楽しそうなのはよくわかりました。

    人生を楽しむイタリア式仕事術

    人生を楽しむイタリア式仕事術

    • 作者: 小林 元
    • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
    • 発売日: 2002/03  メディア: 文庫
    • ○イタリア在住日本人の著作。表などを使って比較がよくまとまっている。

     

    ◇ひるがえって、禅的生活もやはりいいです。「般若心経」による色即是空、空即是色では、善悪、美醜等はあるようでないんだということなんだそうですが、要はこだわってはいけません(執着 しゅうじゃく)=気持ちを左右されてはいけません、と達観せよ、とのことのようです。 美しいから・美味しいから、それが即、悪いのだ・いけないことなのだ、と、思って心を動かされるなということではあーりませんか? 人生の楽しさを享受しつつ、仔細にこだわりはしない。両者の両立・並存は可能なのでしょうか。ちんたら考えてみたいと思います。

    「禅」の暮らし―心と体を美しくする坐禅、写経、精進料理

    「禅」の暮らし―心と体を美しくする坐禅、写経、精進料理

    • 作者: 松原 哲明
    • 出版社/メーカー: 主婦の友社
    • 発売日: 2005/07
    • メディア: 単行本 △初心者向き。なーるほど・ザ・禅
    仏教名言108の知恵―不滅の英知の再発見 現代人の日常の悩み108を解く

    仏教名言108の知恵―不滅の英知の再発見 現代人の日常の悩み108を解く

    • 作者: 松濤 弘道 出版社/メーカー: 日本文芸社
    • 発売日: 1980/11 メディア: 単行本 △煩雑。字が小さいです。辞書にいいかも。
    アタマにくる一言へのとっさの対応術

    アタマにくる一言へのとっさの対応術

    • 作者: バルバラ ベルクハン
    • 出版社/メーカー: 草思社
    • 発売日: 2000/06 メディア: 単行本(ソフトカバー)
    • ○ ヒマだったので、わざわざむかついたことを思い出して鎮めるようにしてみました。ドイツでベストセラーになったらしいのですが、なんだかテクニカルすぎていまいち。
    ブッダ (第12巻)

    ブッダ (第12巻)

    • 作者: 手塚 治虫
    • 出版社/メーカー: 潮出版社 発売日: 1993/02 メディア: 文庫
    • ○ずっと立ち読みしていて悪いので最終巻だけ買いました。ストーリーはだいぶ脚色されているようですが、ブッダの一生を理解するのにこれはわかりやすい。
    ブータン仏教から見た日本仏教    NHKブックス

    ブータン仏教から見た日本仏教 NHKブックス

    • 作者: 今枝 由郎
    • 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2005/06/30
    • ◎ 昨夏、刊行されたときにチェックはしていたけど、これほどの内容ある本とは。このブログを読んでいただいている全ての方に読んでいただきたい。ここ数年読んだ(日本の)仏教本では秀逸の本。仏教というのは、日本で周知されている内容に収まらず、まだまだその教えは広く深そうだと示されています。
    • マンガ 般若心経入門

      マンガ 般若心経入門

      • 作者: 蔡 志忠, 野村 春眠
      • 出版社/メーカー: 講談社
      • 発売日: 2004/06  ◎ 欲望を生きる原動力として肯定した、仏教脱インテリ編。自分は自分で他の何者でもない、何ができて何をすべきかを知ったとき第2の誕生。野生と家畜。浮世の様を悠然と眺める境地。オクタビオ・パス(自分と宇宙)。欲望は必要あってこそ備わっているのであって、それに執着することがいけないだけ。損得などの錯覚に惑わされず楽しむ。有無を求めず実践を。執着を捨て自我を空しくすること。気高い心を持って溺れることの内容に注意。
    この決断があなたを変える―ためらい屋さんにさようなら

    この決断があなたを変える―ためらい屋さんにさようなら

    • 作者: 佐藤 綾子 出版社/メーカー: ベストセラーズ
    • 発売日: 1995/04 メディア: 単行本
    • △ いや別に決断をためらっているわけでないのですが。パフォーマンスの一人者の作者さんがどのような決断を支持しているのかかじってみたかったのですが。人生初心者向き。


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    船形山雨 飯豊山雨 ジダンの頭突き [本のこと]

    ◇5-6日は1ヶ月ぶりに船形山へ。ガイドKさんとは初めて。雨。夜、宿の主人と運転手と、開通したはずの色麻町の林道を偵察に行くとやっぱり通れなさそうだったので、またもやロングコースで頂上往復となりました。1ヶ月で雪はなんと百分の一?(体積では千分の一か)ほどに減っていました。日々解け続けているのでしょう。蛇ケ岳の雪田とお花畑が好評でした。

    ◇7日は七夕。新宿で ありよしさんと 花園神社にてお祓いして、沖縄シークワーサー液を買って帰りました。8-10日はまたもや東北で飯豊山(本山往復)へ。ガイドはなじみの おおつさん。初日の米沢経由での旅館への移動日こそ晴れていましたが、2日目午前中から雨・・・ 思いのほか雪渓も残っていて手間取り、11時間行動となりました。

     山頂でちょっとガスが晴れた。

    直下の無人小屋宿泊。夜半の強い雨は、朝には何とか弱まりましたが、下山も雨の中。昼過ぎ、会津に抜けると晴れましたぁ~ なんだろうか。バスの冷蔵庫にビールが満載されていたのはよかった!すばらしいバス会社さん!!

     雨の中、ヒメサユリはきれいだった!

    ◇11日。山から帰ってくると晴れていて洗濯は捗(はかど)ります(皮肉)。昼は女房に焼きそばを作ってもらい、その後図書館へ。夜は茅ヶ崎に出かけてカフェバー巡りをしようとしましたが意外に閑散としていたので、駅ビルの「燕グリル」でハンバーグをいただいて、ブックオフによって帰ってきました。うちのまことにささやかな小レジャー

    ◇12-13日。歯医者・買い物・掃除・部屋の片付け・靴の手入れ・昼寝・尺八・Wカップ試合・メールなどなど。イタリア優勝。あー、フランス・ジダンはなぜ頭突きしてしまったのでしょう。痛そう。いい子を演じるのはもういやだ!と言わんばかりに・・・ユベントスにいたからイタリア語、よくわかってしまったんだろうな。*今日の昼はいちじくパンがあったので、とうとうワインの小瓶を開けてしまいました。夕方は築地の社長からひさしぶりに電話。あやうく役員にさせられそうになっていました。あぶないでしょ! 夜はカレーも作りましたよ。ネパールの代理店 プラカシュさん?と9月の旅行の計画についてやり取り。

    ◇備忘2

    クジラ島の少女

    クジラ島の少女

    • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
    • 発売日: 2004/06/25
    • ◎いいですよ~ ぜひ見てください!

    日本社会とは何か―「複雑系」の視点から

    日本社会とは何か―「複雑系」の視点から

    • 作者: 浜口 恵俊
    • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
    • 発売日: 1998/06 メディア: 単行本(ソフトカバー)
    • (濱口) 構造:タテ社会の人間関係 パーソナリティ:甘えの構造 ベネディクト 恥の文化  「関係場」の発想 ナーガルジュナ 自性 他性 縁起、湯川秀樹、西田幾太郎
      「状況方行為」 ナホバ族 絶対的原理によらず、伝統的しきたり・状況的倫理に従う。恥の意識を強く抱き、仲の良い関係を常に望む。⇒このような社会システムは「複雑系」の社会版といえる。対人関係における不確定性。相互信頼相互依拠を基本属性とする「間人主義」の考え方。世界的にもこの関係重視の原理が重視されてきている。 

    ダライ・ラマ来日講演集―智慧と慈悲

    ダライ・ラマ来日講演集―智慧と慈悲

    • 作者: ダライラマ14世テンジンギャツォ
    • 出版社/メーカー: 春秋社  発売日: 2000/12
    • ◎ ~欲望と執着の区別 欲望の中にはポジティブなものもある 執着を抑えるには満足を知る心。物には固有の実体はないという空の概念 (量子論) 縁起=他に依存して存在する(全てのもののありよう)

      仏教の修行をする上で一番大切なことは、日常生活において、その日一日の自分の心の中の行いがどのようなものであったかを注意深く調べながら、間違った行いを止め、正しい行いをするように、自分の心を見守って行くことです。
      五見・十惑 十の悪い行い 殺生・盗み・邪淫・嘘・中傷・荒々しい言葉・くだらないおしゃべり・むさぼりの心・他を害そうとする心・邪見を持つ心

      宗教の信者といっても、それで修行せず、心を鎮められるわけでなく、かき乱されている。執着や怒り・無知などに惑わされていれば、煩悩に支配されているから、自分を欺き、自分の利益を図るために宗教の名前を利用してしまう。それぞれの宗教は愛を育むためのユニークな方法を持っているので、それぞれの基本的な方法論は違っていても重要なことではない。世俗の道徳観念然り。

      近代社会においては、本質的な人間性(思いやりのある、より慈悲深い、愛情深い)が失われてきている。そして、実りのある人生、幸せな人生というのは、安らかな心によって得られるものであり、それは愛と思いやりのある優しい心を持っているときにのみ得られる。

    • 科学技術で生活は楽になったが、自然を思いのままにコントロールできるという考えでは間違った方向に進む恐れがある。私たちも自然の一部であるので、自然に依存して生きて行く知恵を学ばなければならない。

      (レオ トマス)ニュートン物理学に基づくデカルト的な(我思うゆえに)、自分と自然界は切り離された存在として認識していると、孤立した存在として感じ、自分が生き延びて行くためには、この世界を何か危険なものとして感じて、どんなものでも利用しなくてはという思いが生じて利用し始める。テクニックとして、欲望・怒り・プライド・無知(煩悩) これが自然破壊につながっている。自分自身と世界との関係を、エコロジカルな全宇宙的なレベルに高めて行くべき。

      (笠原)意識という精神的リアリティーを大切に、いろいろなリアリティーを統合して、エゴにとらわれない力強い精神を養い杣イ、ホリスティックな考えにつなげる。

    • 静寂心―感情的生活から脱却するために 静寂心―感情的生活から脱却するために

      • 作者: 松原 哲明 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1995/07 メディア: 文庫
      • △ ふむふむ ~煩悩の原因は他人ではなく自分に。無門関提唱(1960年)。慢心と我執。動中の工夫。上野原の青苔寺。あまりに饒舌な現代における沈黙。旅の素晴らしさ。腹式呼吸。仏教詩人 坂村真民。「生死一如」。生きていることと死ぬこととは違うことではなく単なる一現象にしかすぎないという。
      風と尺八遍路旅

      風と尺八遍路旅

      • 作者: 小野田 隆
      • 出版社/メーカー: MBC21
      • 発売日: 2002/02
      • メディア: 単行本
      • △ふむふむ ふむふむ。なにか中途半端。でも、そのスタイルは憧れ。


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    伊豆河津「雲龍」 [本のこと]

    ◇24日-26日 借りていたザイルを返しにと、検定合格のご報告に茅ヶ崎のIZさん宅へ。またしても昼ごはんに手作りピザご馳走になってしまいました。美味しかったです。図書館によっていったん帰宅。その後、伊勢原に出て女房と合流して2泊3日で河津で過ごすために伊豆へ向かいました。ナビに任せたところ、熱海を過ぎて多賀から、山を越えて韮山に出る遠回りをさせられてがっかりしました。さらに真鶴道路あたりはいつ走っても柄の悪い運転の車が多くて疲れます。9時過ぎにループ橋近くの宿に到着。「雲龍」さん。ここは3万平米の敷地に11の風呂があるのに22しか部屋がないという、ゆったりさで有名らしく、じっさい、金曜の夜はほかにいらっしゃらず、あたふたとやって来たのにとても落ち着くことができました(さすがに土曜の夜は混んでいましたが)。きれいな夜景の宿に到着するのは感じがいいものです。翌日は美味しい朝食をいただいて、昼過ぎまで温泉・読書&昼寝。夕方からは裏山を花々を見ながら散歩して、夕食を食べに河津に出たりして過ごしました。河津の桜はもう終わっていましたが、七滝あたりはこれからで、さらに三椏(また)や水仙などほかの花々もきれいでした。ここのお風呂は都会生まれのご主人ならではの気の利いた造り・演出で快適に楽しめますし、特に家族風呂はとても広くて寛げます。温泉も効きがよいのか、2日前に包丁で指先を深く切っていたのですが、みるみる直ってしまいました。働いている方々も気持ちいいし、お料理も美味しいです。

     広い中庭

    朝、静けさをやぶって鳥のさえずりが聞こえてきます。たまにきれいな黄色を羽に混ぜた一羽がベランダの木の手すりにやってきます。部屋で寝転びながら、前山の木々が風で揺れている様、その後ろで雲が流れて行く様をぼんやり眺めていられます。それなりのお値段ですが、寛ぐのに、無理して遠くのアジアンリゾートに行くことはないように思えました。昨日は、朝食をいただいて、中伊豆を得意の抜け道(伊豆スカイライン)で快適に帰ってきました。大観峰のドライブインはとてもよく改装されていまして、2階で展望を眺めながらゆったりとコーヒーをいただきました。しかし、帰ってきて夕方まで、またまた昼寝できるから不思議です。

    ◇2日間で読んだ本。新旧に分かれますが、2書とも偶然にも家族もの。家族の風景もだいぶ変わりました。これからもますます変わって行くような気がします。

    東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

    東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

    • 作者: リリー・フランキー 出版社/メーカー: 扶桑社
    • 発売日: 2005/06/28
    • ○リリーさんの家族の肖像が面白い。僕も幸せなお母さんだったと思います。オトンもいい人だ。ALL NEED IS LOVE とか東京タワーといった、とらえ方によってはベタかもしれないけど、この人によるとベタでない。

     

      山の音

    山の音 

    • 作者: 川端 康成 出版社: 新潮社 発売日: 1957/04
    • □日本人がもつ家族の肖像、というが、時代もので古臭いし、 なんともいただけないような・・・川端康成が書くと「日本的情緒」となるのだろうか。心情の細やかな描写は、個人的には宮尾冨美子さんのほうが好きです。伊豆ということで川端氏であったし、題名に釣られて持っていきました。  

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    ドトール 本読む日々 [本のこと]

    ◇28日-3月2日 28日、マクロビオティック料理教室、スタッフでお手伝いのはずなのに、ニンジンの千切りが厚くてやり直しをしてもらい「(いったん切ったのを)また細かく切るのはやりづらい!」 と言われてしまいました。皮むきは得意なのですが、千切りはいまいち・・・すいません!夜、日本サッカー、ボスニアヘルツェゴビナ戦(2-2)。その前にチェルシー・バルサ戦(1-2)を見ていたので、ゴールにつなげられない、相手のタックルに足元がおぼつかない、では、いくら「日本のサッカーはパス回しが強み」と言われてもなんかピンとこないですね。でもよく同点に追いついたものです。信じてはいましたが。さすが中田!それにしても、チェルシー・バルサ戦の両者の技術・ファイトはすごいです。ワールドカップ決勝でもこれほどハイレベルの試合を見られるかどうか。バルサ、ライカールト、がんばれ!

    ◇昨日は夕方ドトールに出かけて席にかけたら、隣りの心の病と思われる男性2人に、また隣りの、どうやら心療系の看護師をされている方が一生懸命励ましているところでした。どうやら隣りの席に居合わせて2人の会話を聞いていて声をかけられずにいられなかったようです。「お父さんはどんな人?」から、「人は一人一人だから他人は気にすることないわよ」「(宗教の話ではないが)人は生まれる前に今の境遇を選んで生まれてきたの」「皆、壁を感じて、それを越えてきているの」「悪魔?そんなのはいない!」と、どこかで聞いたような話でしたが、しかし熱心なお話にこちらもジーンときてしまい、ぜんぜん読書ははかどりませんでした。そして、女性が去ってその背中を見送るや、そのおとなしい2人は、ハァーっと大きなため息をついた後、「きつかったですね」とうなずき合いました。彼らには相当な負担だったようです。「がんばって」はやはり禁句でしょう!! 彼らの一人は「宗教をやっている人は嫌いでないが 宗教は嫌い。」「嫌なことをがんばるより、好きなことをこつこつとあせらずにやっていきましょう。」とちょっといいことを仰います。(もう一人がはまっているようです。はまるよなー)話しなれてもいらっしゃるようです。ただ、総じてエネルギーがない。薬のせいでしょうか。人というのはある程度、そうした、他人に伝わるようなパワーを持っているものですが。女房によると、精神科でなく心療内科ができて行きやすくなってから、こうした方々が急激に増えているのだそうです。また、一方、いかに自分の殻を通り越えて他人や他のものに関わるかが、自身の内面と等しく大きな能力なのだろうか思った次第。思いがけない社会勉強でした。

    ◇2月は31日ある月に比べて4日も少ないから、検定やNOVAで、あっという間に過ぎてしまいましたが、この3日間は天気も悪かったりで家に居たのでけっこう本を読みました。3月は暖かくなってくるからか、すでに出かけたり、飲みに行ったりの予定が入ってきていて、けっこうあわただしくなるかもしれませんが、こうして本を読む日々もいいものです。

    アガスティアの葉

    アガスティアの葉

    • 作者: 青山 圭秀 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 1994
    • ○遅ればせながらサイババ本を読みました。けっこう平易でわかりやすい、受け入れやすい。ということは本当に起こり得そうなことに受け取れます(読み手によるでしょうが) この方もたいそうな物理系学者でいらっしゃるということは、もうわざわざ指摘することでもないかもしれません。

    アウト・オン・ア・リム

    アウト・オン・ア・リム

    • 作者: シャーリー マクレーン 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1986
    • ○ 欧米人が輪廻転生を受け入れて自身の精神世界を見直すことにいかに四苦八苦しているか、意識せずとも、いかにキリスト教会の枠決めに捕縛されていたかをうかがいしれます。しかし、それらを掻き分けて未知の智恵を探求しようという姿勢にたいへん刺激を受けます。~本当は僕のカミノも彼女風に語りたかったのかもしれませんが(皆さんには特別アクセスを多くいただいているようですが(http://blog.so-net.ne.jp/yossi-/2006-02-08-1/trackback)) 、役不足・筆力不足でそうはできませんでした。また時間を経たら見えるものもあるかもしれません。ただ、ああいうところにエネルギーが多くあるような気はします。 
    第十の予言

    第十の予言 

    • 作者: ジェームズ レッドフィールド 出版社/ 角川書店 発売日: 1996/06  前作「聖なる予言」(作者自費出版!)から1年弱(http://blog.so-net.ne.jp/yossi-/2005-04-05/trackback )。僕はこの手の本を、こうして気分がのってプチ隔離して集中してでないと気持ちよく読めませんが、この時期にいい機会に読めたと思います。毛嫌いされる方もきっと胃ラシャルと思いますが、僕はかなり素直に読めるようになりました。どうもこれからは「直観」を磨くことのようですね。
    • <抜粋>第十の知恵とは、楽観的でありながら常に目覚めているということなのだ。われわれは自分の直観をきちんと識別し、信じることを学んでいるところだ、そして、直観やビジョンとは、この人生をどのように生きるつもりか生まれる前に自分が計画したことを、瞬間的に思い出すことなのだ。自分の経てきた人生はこの知識を世界にもたらし伝えるための準備であることをいつか思い出すために、われわれはその人生を計画してきたのだ。<簡略>一人ひとりの冒険は、人生の覚醒の長い歴史の一部であることを思い出すことで、われわれの人生は地に足がついた、意味あるものとなる。 

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    尺八レッスン「ヘイブルドッグ」Beatles [本のこと]

    ◇6-9日 火曜日は錦糸町で尺八レッスンいただきました。森先生のビートルズのヘイブルドッグはかっこよかった!返す返すもJAZZYな曲に尺八は合ってしまうようです。さて、OAZOの丸善は書籍や地図を取りおきしていただけるので楽ですね。丸の内丸善⇒丸々でごろもいいし? そのほか、NOVAに3回も行って、駅前留学気分にさせてもらいました。ウクレレを持参している人がいらして、尺八を持ち合わせていたので「夜空ノムコウ」を即興で演奏したりしました。そうそう、駅前といえば安い八百屋があるのですが、そこで白菜・ニラ・しめじ、はっさく・リンゴを買い込んで一週間、栄養つけました。

    ◇10-12日 金曜日は新宿でまた買い物して、築地に出社して各所に振込をしたり、収支を整理しました。いろーんな話が舞い込んでいるらしく、週1・2では、ちょっとついていけないかんじですが、急遽、銀座にも出でて会議して帰りました。その午前中、寒いので奥の部屋を敬遠していて控えていた瞑想に耽ってみたりしたのですが、やはり若干調子良かったみたいです。 それから週末は久しぶりに女房とゆっくりできました。土曜日は女房の友人の結婚式への着付けの支度がてら、近くのホテルで朝食をとり、写真をたくさん撮りました。昨日はご無沙汰していた茅ヶ崎のインド料理BOHJANにも行って美味しい料理を満喫してきました。女房は4月からまた一段と忙しくなるようでしばらくのあいだ別居も検討されている!のですが、どうなることやらです。

    ◇最近読んだ本、観た映画をあげておきます。

    人間を幸福にしない日本というシステム

    人間を幸福にしない日本というシステム

    • 作者: カレル ヴァン・ウォルフレン: 2000/10
    • ◎ 目からうろこ。外国人には日本のぬるま湯的居心地の良さはわかりづらいかもしれないが、そうしたことを差し引いても、日本人は問題を直視する視点を維持していたほうがいいということです。アメリカでの日本学の教科書にもなっているとのこと。
    生きかた上手

    生きかた上手

    • 作者: 日野原 重明
    • 発売日: 2001/12
    • ○ いいことがたくさん書いてあります。
     

    人生の旋律  死の直前、老賢人は何を教えたのか?

    人生の旋律 死の直前、老賢人は何を教えたのか?

    • 作者: 神田 昌典
    • 発売日: 2005/07/20
    • ○ 実話ゆえにより感動的。くしくも、神風特攻待ちしていた叔父が末期癌との報を受けました。
     
     
    誰でもぜったい楽譜が読める!

    誰でもぜったい楽譜が読める!

    • 作者: 辻 志朗 発売日: 2005/04/28
    • △ 最近タイトルにつられて手にしてしまう傾向があります。手っ取り早くできたらいいな、というところにつけこまれるようです。
     
    7つの習慣―成功には原則があった!

    7つの習慣―成功には原則があった!

    • 作者: スティーブン・R. コヴィー, ジェームス スキナー
    • 発売日: 1996/12
    • ○NOVAで聞いたら知らない人がけっこういらして驚きました。もう古典となっているのでしょうか。思いがけずけっこういいことが多く書かれていますが、その後にたくさんの同系本が出たのですっかり色あせたのかもしれません。思えば啓発本の一時代を知らせる書だったのかもしれません。
    突撃

    突撃

    • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
    • 発売日: 2000/05/26
    • ○ キューブリック出世作。図書館で借りることができました。戦争のつまらなさが、短くわかりやすく描かれていますが、それは現代でも通用してしまうだろうことが恐ろしい。最後に登場する独唱ドイツ人女性が監督の伴侶でしょうか。
    フレンチ・コネクション

    フレンチ・コネクション

    • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
    • 発売日: 2005/10/28
    • △ BSで見ましたが、うーん、ピンときません。麻薬取引という暗部を描く意図はわかるのですが。

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