六十里越 山形から鶴岡までを結んだ出羽の国を横断する道で 古くは奈良期にもさかのぼりそうであるとのこと


山形駅早朝発バスで鶴岡手前の あさひIC(8:50)から歩き出し。気の利いたコンビニみやざき さんがあって大助かり


少し奥に歩いた本明寺


こちらにも即身仏がいらっしゃるようです


野草ハンターの桑原さん なにか?みっけ


さらに奥に入ると、やっと頼りにしていたノボリを見つけました。じつはこのコースは本コースから派生する準コースで今回はバス停から近いので歩くのです。


急坂すこしで本コースに合流して山道を「十王峠へ」。


予報どおり、降られてしまいましたが、ここでお昼に。


また雨が降り出してきてしまいましたが 木々は元気そうに


一里は1.5kmくらいではなかったかと推測されるそうです(≒90km) 


今回は3日間で その中ほどと湯殿山への往復を合わせて32kmを歩きます。


山中から注連寺の敷地に出ました



御本堂 「月山から流るる、、、」森敦の有名小説の碑があり、鉄門上人の即身仏も拝見したことがあります 写真を見てのとおり、本降りになってきてしまいました。昨年の車旅でも雨にて 降られやすいところのようです。


棚田 地すべりに地でもあるらしい 山の中で大網とはめずらしいと思っていたら 阿弥陀仏の阿弥のことのようです。


今日は舗装路が多くて雨でも足元はいいのですが、強い雨では木々が遮ってくれないので 大粒の雨を浴びてしまいますね。


そんなたいへんな状況でしたが、ずぶ濡れの私たちを大日寺のご住職やスタッフの方々の親切なおむかえいただいて来たかいがありました 即身仏は衣替えをされます 新潟県からのご信者が多いように見受けました 江戸時代のものが多く残されていますが、遠い昔からそのような修行があったのだと思います。ご住職のお話では弘法大師がお伝えしたものではないかとのことでした。家光公の健康祈願のため春日局が通われ、家康公の手形もあり、思わず合わせました(私もマスガタ相)。飛鳥時代の重文像も見れます。あー書ききれないですね。


本来の正門はこちら 何人もの信者さんがここから訪れたのでしょう 味わいのある佇まいです。江戸期には日本最大の大伽藍があったとか。そのうちCGやドキュメントで全貌を明らかに見せていただきたい。


なにか神秘的なムードで歩いていると、大日寺の以前の敷地に皇壇の杉あり。景行天皇(日本武尊(ヤマトタケル)の父と伝わる)ゆかりとか。この世のものでない雰囲気あり。天気のせいもあったのかもしれないですが。


さあ初日もあと少し 最後の峠越えです


名水にもよらず



美田を横目に


宿舎の田麦荘に下りてきました。お風呂に入ってくつろいでいると、ずぶ濡れの撮影隊が到着しました。シンガーソングハイカーとオリンピック選手の女性2人。NHKで放映されるらしいで楽しみです。


撮影のご相伴にあずかったか、すごいごちそうの数々が並びました。序盤にご飯を食べていたらお腹がふくらんでたいへんなことになりました。


お昼はお蕎麦屋さん。次回来てみたいなあ。ご歓待をありがとうございました!


2日目は田麦俣へ。


改修中でしたが 重厚な古民家が残ります。


蟻のように列をなしたという坂ですが、今回は右に大きく旋回へ。


田麦俣を振り返る 美しい景色です


寄り道をしたのはこちらを観るためです


百名瀑 七ツ滝


すばらしい


紅葉が進めばまたいいでしょうね


さきほどの蟻越坂の先にはこのコースで合流できます ゆるやかであるとあります


もじもじブナ


天気も快方へ 気持ちいいです


国道112号線のスノーシェッドの上を歩くという


長い登りが続きます


途中に地元の方々がいらっしゃいました。出演依頼があったNHKの撮影隊を待っているのだそうです。私たちよりだいぶ後ろのようなので まだ来なさそうなことを伝えると、(撮影時に)練習になるかな とたくさんお話を聞かせてくださいました。


「日本でこれほどの昔道がよく残っている所はないです」とのこと。これは放映のときにも必ず使われるフレーズでしょうね。(後半に続く)