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「「演歌」のススメ」 [尺八のこと]

◇今日はひさしぶりに、森先生、尺八・演歌党のレッスンに。1ヶ月ぶり→ブランク永井。楽しかった。◇DVDで録画していた「名曲の時間です」テレ東で「さゆり演歌」を見た。若い女性も熱唱するさゆり演歌。初っ端、津軽海峡~天城越えの連唱に圧倒される。「(戻れなくても)もういいの」のときの手のひらひらや、凄みある見得切りといい、さゆりさん、歌舞伎役者か? ナレーションの徳光さん・・・が、がんばって!
日吉ミミ・藤圭子もいい。藤あや子さん、相手が悪かった。がんばれ。以前、演歌なんてダサいと思っていたヨ。10年ほど前の紅白で北島三郎の「帰ろかな」で目が覚めた。今はやっと心に沁みるようになってきたが、そういう年なのかな。

◆「「演歌」のススメ」 藍川 由美 (著 声楽家) 2002年 ◎ 実は青森に持っていたっりして8月初めに読んでいたのだが内容詳細を今一度吟味していたが難しくてあきらめた。:日本人のクラシック音楽コンプレックスを嗤う!日本にも少数ながら日本人の美意識と伝統を基に、西洋音楽至上主義と闘ってきた詩人や作曲家がいた──日本の歌を感動的に再評価。~古賀政男、中山晋平、本居長世、野口雨情ら。序章 ハンガリー音楽に似ている!? 古賀メロディーのジプシー短音階から古来のヨナ抜き短音階への傾斜。日本の音楽は1000年前に来た仏教の声明の影響を受け、和音に重きが置かれず単旋律に装飾をつける形で発達した。コブシが多用されるユリ・ソリ・スカシ・マワスは声明の旋律。西洋の概念を追って日本人の情操と表現がない!荻原朔太郎の喝破。第1章 伝説好きの日本人 松井須磨子「悪女伝説」三浦環「世界のプリマ伝説」童謡ブーム伝説 山田耕筰 まず自筆譜にあたること!野口雨情「七つの子伝説」北原白秋 宮沢賢治 イエズス会フロイス、オルガン合奏つき多声音楽ミサ曲による改宗戦略も、日本人の合唱より斉唱を好む傾向 歌おらしょ 吉川英史「単音音楽にはその意義と価値が」 金田一「七音が五音より優れている」の? 東アジアでは文明社会ではハーモニーを切り捨て。 第2章 日本の音階とリズム 東西二洋の音楽取調 音楽のインド発祥 ヨナ抜き音階は特に伝統的でない。むしろ発声法・こぶし・リズム感に演歌のふるさとがある。明治以来の独奏曲より管弦楽・オーケストラ尊びの傾向。純正律・十二平均率律音感の問題 宮城道雄と本居長世、日本の音階 雑誌「赤い鳥」童謡運動 船頭小唄のヨナ抜き音階は昭和の演歌に受け継がれていく。長世は西洋の短調と日本の陰旋の共通項に着目 十五夜お月さん 七つの子  野口雨情とのコンビ 陽旋では二六抜き音階 ウラルアルタイ語? ハンガリー トルコ  ラドレミソ音階の帯 「童謡作曲法」(Fは桃色)・陰陽五行 民謡と万葉集あづまうた・わざうた 人買船  踊るべきもの 中山晋平 ピョンコ節 はずみをつけた2/4拍子 明治以降の音楽教育においては楽譜どおりの演奏が要求されるようになり、日本人が伝統的なリズム感を失うことになった。擬音語 證 證 證城寺 ゲ ゲ ゲ、ゲゲゲのゲー 政府への反動が日本人の精神を掘り下げるきっかけとなったか。 第3章 「古賀メロ」解剖 古賀メロディーと仏教声明 小節 マンドリンによる和洋合奏 古賀メロディーの音階 東京音頭のヒット ジプシーの即興音楽 琉球 朝鮮 古賀メロディーのテンポとリズム ブルース・ジャズ 「日本音楽の性格」 ポリリトモーク(複律動)  楽器が歌の邪魔をせず生かすよう工夫(伴奏の中断)(無法松の一生) ハーモニーが足りないという批判。そして、和魂洋才のはずが和洋折衷に。 古賀とシュランメル音楽。に対して芸術至上・権威主義 自国の伝統文化 (沖縄音楽は受け入れるのに) 千年二千年で変わらない、民族的美観に適う音楽様式  美空ひばりとスカシ 地声・裏声。古賀メロディーには日本の音楽的伝統と世界規模の音楽連鎖が凝縮されている。「唱歌」「童謡」「新民謡」「歌謡曲」のスタイル・質の完成度・国際競争力!

「演歌」のススメ

「演歌」のススメ

  • 作者: 藍川 由美
  • 出版社/メーカー: 文芸春秋
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 新書

   


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