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アルプス イタリア (2004/10/10-14) [うちゆう宇宙の旅]

インスブルックに出て聞くと、鉄道で2時間でイタリアに出られるというので、なんか陰気な嫌な予感がしたので、あっけなくオーストリアにサヨナラする。ウィーンにでも出れば違ったのかもしれないけど。国境を越えるとチャオのイタリア。入国最初の街はボルザーノ。これまでとちがって目に付くのは、ジーンズなどのファッション・黒人・物乞い・教会・・・ 話されるイタリア語も耳にやわらかく聞こえる。駅に近いホテルに荷物を置いて散策に出ると、ハロウィンで広場にたくさんのかぼちゃが並べられてコンクールが行われていた。チロル風だというアーケードも楽しい。夕食に屋台のケバブを買う。

◇翌日、ドロミテの中心地の一角、カナツェ-イCANAZEI に出る。さぶい。T.I. でハイキングマップをもらい、インターネットをチェック。シーズンオフで寂しい感じ。近くのホテル LAURINOのレストランでイタリアへの到着祝いでリゾットを注文して作戦を練る。美味い! ところが次の日は雨天。しかもこれまでのアルプスの地域で一番寒いし、ここは展望がなければ歩く楽しみが半減なので、停滞を決め込んで近くの生協で買い出して読書してうだうだ過ごす。渡欧以来歩き続けて来たからいい休みだったかも。

◇次の日はガスの向こうに近くの山肌が見えるが、天気予報はしばらく悪いらしい。今日一日歩いて出るか、と出発。ベルデヴェーレのピークに向けてスキーゲレンデの草地を黙々と登りあがると瞬間ガスが晴れてチンネ(岩壁)が見えたがこれがその日唯一のご挨拶。

一人とぼとぼ歩いて、さらに道標が反対についていたり肝心なところになかったりイタい。他所に比べて気が利かないよう。昼飯にパスタを作って食べるが食器を持つ手が寒くて手袋をするほど。ファダイア湖に向けて、晴れていればパノラマ展望が得られるはずのトラバースする。湖からのバスも運休でカナツェイまでマルモラーダの山腹の紅葉を眺めながら下りた。帰って宿のお婆さんが精算に呼ぶので行ってみると「いつも晴れているのに気の毒。もう少し(5日くらい!)滞まったらどうか。」と言ってくれたのだが、寒さにめげてそろそろ都市巡りに切り替えることにする。

町を去り際、つかの間ガスが晴れて昨日は見えなかったマルモラーダのチンネが名残惜しそうに顔を出した。まぁしかたがない。さぁアルプス巡りは終わった。


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