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「明日への扉」川嶋あい [本のこと]

◇週末に運転した車中でも話題になったのだが、金スマの川嶋あいさんのドキュメントに感動した。そのストーリー(施設で育つ・養父の早すぎる死・応援してくれた養母の死・事務所をくびになった後の路上1000回ライブ・境遇を隠していたこと・育ててくれた先生との再会・望まれた生であったことがわかったこと)。僕も何故かたまたま見てすなおに感動した。今どきそんな演歌的な!(なぜ、演歌かといわれれば、それが演歌なのだ。気持ちで歌う・心で歌うのが演歌だ。演歌の範囲は限りなく広いんだ) どうもあの あいのりの歌は、声の美しさ・張りもさることながら、気力というか底力みたいのがあると感じていたが、そんな背景から出されていたのか。辛かっただろうに、お母さんがなくなった直後 いちばん切ない時期に作ったその「明日への扉」はすごい!まったく、どうして、よもやの、不意打ちをくらったような感動であった。BBSへの反響の凄さ といったら!⇒ http://www.kawashimaai.com/  若い人の親への感謝や、ふだんの日々を送れる幸せなど語られているのが嬉しい。お母さんたちへの感謝の歌。

  HPより

・・・ありがとう...

・・・ありがとう...

  • アーティスト: 川嶋あい, ieP, KOUHEI, 田辺恵二, 長澤孝志, 押越雪彦
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント 発売日: 2005/08/24
◆「登山の医学ハンドブック」 日本登山医学研究会 (編集), 松林 公蔵 :山で体をこわさないようにするための医学知識、登山中に必要な救急処置法、疾病をもっている人の登山における注意などをまとめる。医師・登山愛好者のための安全確保の道しるべ。
1 登山医学概論―山で体をこわさないために 普段のトレーニング ぼんやり・うっかりしない してはならないことしない 凍傷は100%予防の問題 特に手足の指先 靴ずれは傷む部分に大きめの柔らかい布絆創膏をじかに貼り、間にガーゼは挟まない。 体調を崩さないために 服装・風邪の予防・体温の保持。
2 登山中に起こり得る症状 ・非特異的症状 発熱 悪寒がやむと熱感をおぼえるので解熱に努める 風邪系・消化器疾患系が多い。倦怠感 疲労と脱力 急性高山病も。食欲不振はたいがい起こる。吐き気・胸やけ・嘔吐を伴うことも。浮腫(むくみ) 顔面と下肢両方ある場合心臓・腎臓に病変も。・呼吸器系の症状 咳は1時間に125kcalを消費。乾燥した冷気・埃・耳鼻疾患・気管支喘息も。分泌物=痰多い場合、特にピンク色は肺水腫を疑う。・循環器系の疾患 持続時間長い胸痛は心筋梗塞も。大部分は非循環器系で緊急性はないが重症度をよく判断。鎮痛解熱薬。狭心症ニトロ対処。動悸を訴える人にショックや心不全の徴候あるいは意識低下あるときは救急搬送も。不整脈の場合、鎖骨の上あたりを圧迫。気坐呼吸。乏尿。 ・消化器系の症状 腹痛は急性胃腸炎など。下痢・悪心・嘔吐。吐血・血便。神経系の症状 脳・脊髄・末梢神経・筋肉の異常。外相と疲労・脱水など全身的症状によるもの。意識障害・運動失調・行動異常・睡眠障害・頭痛は頭蓋に異常ないか、持続性に注意。運動麻痺。感覚障害・けいれん発作。背景に重篤な要因があると推定されるので下山させた方がいい。 ・整形外科的症状 関節痛 運動痛か変形か。乳酸の過剰。ウォームアップの大切さ。
3 登山中に発病し得る疾患 ・非外傷性疾患 呼吸器系の症状 高所性・感染性は肺水腫を起こしやすい・アレルギー性 過換気症候 ・循環器系の疾患 急性心筋梗塞。搬送中も心肺蘇生ケア。脳卒中 口がもつれる。中高年で発生多い。横寝。鎮静剤。酸素。・消化器系の症状 感染症 経口摂取 食欲不振以外は要搬送。・神経系の症状 脳溢血(麻痺・複視・嚥下障害・視力消失) 高所では脳卒中増加。くも膜下出血は激しい頭痛を伴うがしばしば一過性。脳炎。これらは絶対安静を保ち、意識障害に対しては気道確保・換気の促進・保温の応急処置を。発熱には解熱剤。口内温度40度・頭痛にはアスピリンを4時間おき。・内分泌系疾患 糖尿病 脱水になりやすく血糖値が濃縮されて血糖が上昇。運動不足・肥満。高所での体液バランスの変化。利尿状態で塩分を喪失し脱水傾向に。インスリン量コントロール困難になり、意識障害・発作あり。・腎臓疾患 はげしい筋肉痛・四肢の脱力。急性腎不全。・アレルギー性疾患 気管支喘息 花粉症 マスク・ゴーグル 2-3月スギ、5-7月イネ科雑草、8-10月ブタクサ。歯科的疾患 炎症が起きて酸性になっている口内をアルカリ性(重曹)で中和 冠の脱離 ・外傷性疾患 骨折・整形外科的症状 脱臼 安静のために固定が大事なので躊躇なく愛護的に。・火傷 脱がせる前にとにかく冷却。20-30分。感染防止に水泡は破らない。・頭頚部外傷 意識障害は重症。少しでも早く搬送。意識がすぐに回復し嘔吐や麻痺もない脳震盪は心配ない。頚椎損傷時は頭頚部を真っ直ぐに保持。胸部外傷。腹部外傷。創傷は創を洗浄して抗生物質入り軟膏塗り、ガーゼで圧迫包帯・冷却。切断指は氷りで保管して24時間内に縫合可能。
3 環境要因による疾病 凍傷 温湯による融解! 低体温 乾燥衣服に着替えさせて温かい場所に。熱中症 熱けいれん。高山病にはアスピリン経口投与。新ア朴数120以上で重症。紫外線障害 UVBの遮光。3000mで平地の50%増、雪面で80-95%増。咬傷・刺傷 感染症が最も心配され、毒素を吸出し、石鹸で洗ってウイスキーなどで徹底的に消毒。頚が最も危険。毒蛇。 
4 疾病をもっている人の登山における注意 高血圧 喘息 睡眠時無呼吸。 睡眠薬は2500m以上で多用すると低酸素状態に。胃・十二指腸潰瘍はストレスを避ける。穀物や脂肪中心の食事へ。・虚血性心疾患 心筋への血液供給減少ゆえ登山禁忌。高コレステロール。脳卒中後遺症 血液の粘り気。腎臓病。手術後の登山はハンディキャップをふまえて注意深く。癌。高齢者 一定負荷で急激に衰弱しやすい。何らかの慢性疾患ある。身体に異常をきたすと連鎖しやすい。妊婦 メリットも。転倒防止。低酸素忌避。小児疾患 長さに注意。生理対策をこまめに。小学生はまだ持久力・筋力の体得時期でない。水分多く。自律神経失調。集団登山 靴ずれ・落石・落雷・気管支喘息 車酔い!
5 登山中に必要な救急処置法 人工呼吸 年に1-2回の練習を。呼吸停止から5分間が勝負。睡眠中のひどいいびきなどに注意。鼻つまんで吹き込む。・止血法 。ショックに対する処置。四肢が氷のように冷たくなるとき重症。身体を暖めて気道を確保・酸素投与。ギプス固定。
6 登山に携行したほうがよい医療器材と医薬品 体温計 内服液の有効期限は通常2年間。・漢方薬 柴苓湯 五苓散(高山病の予防)、芍薬甘草湯(けいれん)
7 登山における栄養をめぐる諸問題 エネルギー消費量・脱水量が意外に多いことに注意。炭水化物が最も重要。1時間・体重1kgあたり5mlの水分補給を。高所では、長期間なのでビタミンミネラルを錠剤で補う。水分は4-6l。
8 ヒマラヤ高所医学 低酸素。ふつうの人は4000mまでか。寒さ。乾草・脱水。日射・紫外線・宇宙線。急性高山病(肺水腫 痰のない咳 泡状の痰 血痰 ごろごろした呼吸音 300m降下させても効果あり、脳浮腫 脳の低酸素上痛い。点状の出欠も。肺水腫と併発多い 加圧バッグ 頭痛に対してはバファリンを。白馬でも。ただちに下降。・海外トレッキング 旅行保険 日程に余裕を。現地での医療施設情報収集。時差への対応。宿泊場所。飲食物。ヨードによる殺菌。服装。水浴び忌避。+軽症対策 急速 簡単な対症療法薬の投与 +重症対策 下山 できるだけ動かさないほうがいよいが、自力下山がやむをえない場合も多い 間に合わせたい策 仰臥位より気坐位 酸素補給 デキサメサゾン ニフェジピン ガモフバッグ +予防概論 低圧室でのトレーニング 有酸素性トレーニング 炭水化物と合わせて、低酸素ストレスへの耐性を高め、活性酸素による影響を予防するため、抗酸化物質のビタミンC Eを多めに摂取。体液貯留防止のため水分補給。「トレーニングなしに登山遠征に参加することは無責任といわざるを得ない」(メスナー) ~ゆっくり登高する(1日300m)
 アルコールによる酩酊は脱水をもtらして脳浮腫の一因となる。禁止するシェルパの格言さえある。喫煙は、吸入する一酸化炭素がヘモグロビンと親和性が酸素の600倍もあって急減させてしまう。
登山の医学ハンドブック

登山の医学ハンドブック

  • 作者: 松林 公蔵
  • 出版社/メーカー: 杏林書院
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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