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アルプス チロル ② (2004/10/8-10) [うちゆう宇宙の旅]

ゾルデン3日目はROTTENBACHのスキー場は平日なのに大賑わいだがそこから一人ラッセルこいてリフト上にあるピークを踏んだ。360度展望で気持ちいい。WILDSPITZEという山か、格好いい山が湖をしたがえて正面に見える。

リフトまで降りてトンネルを抜けてTIENFENBACHに抜け、山腹当面の長大なトラバースに。途中PETRESEEに降りるとが円形劇場のように絶景を見て昼食。

それからGAISLACHER SEEという大きな山上湖を目指すが、急斜面をコルによじ登るとその下に下る道はすっかり雪面(崖?)に隠れていて前進無理!来た道を戻ろうとして迷いに迷いながらやっとこさ分岐点に辿りつき、SONNECKの小屋までだらだら降りる。じつはその前夜の夢の中。3人の魔女が出てきて「此処から出してやらないよ」とどこかに閉じ込められながら そうとうからかわれた。千年以上昔、その山ろくあたりで3人姉妹が盗賊に惨殺されたらしいことを知ったのはその夜のこと。ぞくぞくっ。下山後たまには外食をということで中華料理屋に行って中国語で注文して歓待された。

次の日は小雨の中をOBERGULGUL奥のHOHE MUTに登り、イタリア国境へせりあがる谷の広大な2本の氷河を望んだ。しばらくそれらを正面に稜線を進み、小屋を背に一人で昼食。あーー、ヘルンリと同じような いい感じが。

それから左の氷河に下りて、ZLBENWALDに向かい、群生してたブルーベリーを取っては食べして下る。他にものどかにジャム用に採取しているグループあり。日本にこんなところがあったらたちまち人で埋め尽くされてしまうだろう。

チロル4日間。ここはいいハイキングコースが多くて歩きを堪能した。宿のマダムによるとイタリアへの山越えするバスは休止してしまったようだ。インスブルックに出るか。滞在中読んだ2冊。

◆「檸檬」 暗い貧しいゆえの繊細さ。感性豊かなのか過敏なのか。「桜の木下には屍体が埋まっているから美しいのでしょう」 三島由紀夫・三木清もそうだがちょっと前は生きることに社会や健康など制約が多かった。それに比べて今はなんて自由なんだろう。人間的苦渋・倦怠・疲労・頽廃と、それで浮き彫りになる、静謐して澄明な生の現実。清澄は生の息吹き。

檸檬

檸檬

  • 作者: 梶井 基次郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/05
  • メディア: 文庫

◆「人生論ノート」 三木清著  薄いのにこんな良書があったかと感動。著者は戦中、思想犯として幾度も投獄され、結果敗戦直後に獄中死されたらしい・・・: 死について、幸福について、懐疑について、個性について等。時代を感じさせない。目からうろこの本。いずれレビューを書きたい。

人生論ノート

人生論ノート

  • 作者: 三木 清 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000 メディア: 文庫

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