イタリア① ヴェローナ ヴェネツィア フィレンツェ (2004.10.14-10.17) [うちゆう宇宙の旅]
カナツェイから山ろくに下りて、交通が便利になるとその日にヴェネツィアに出てしまうこともできたようだったが、ローマについで遺跡が多く残るいというヴェローナによってみた。ちなみにイタリアについては20年位前の薄いガイドブックのみ。モダンでセンスのいいホテルに泊まって地図を眺めると、河がS字のようにうねっている地形を生かした要塞のようだった。円形劇場 Arena di Verona に行ってみる。8月のオペラ上演の片付けているようだったが、中央で釘1本落ちる音も上部の席で聞き取ることができるほど音響が良くて驚く。
グラディエーターのような剣闘もやっていたのだろうか。また、ロミオとジュリエットの舞台でもあるらしく、ジュリエットの家 Casa di Giulietta では久しぶりに観光客を多く見る。
翌日はヴェネツィアへ。駅を下りて正面に出て驚いた。世界中のヒマ人が みな集まっているのではないかと思うほど、これまでと桁違いの観光客の多さ。それに目前の運河をゴンドラや船バスが往来している。百聞は一見にしかず。じつに素直に驚いた。
むかし、ヴェネツィアが夢のようで外国でいちばんよかったと言っていた、短大出の子をちゃかしたことがあるがごめんなさい。S字状にうねる運河を下っていくと、建物は運河に向かって玄関を構えているのが見える。St.マルコ寺院 Basilica di San Marcoは回廊が見事。広場はほとんど水没していたて警備の人たちは腰までの長靴をはいていた。アカデミア美術館を見た後、古い街中を歩いてみたが、道が入り組んでいて観光客は皆地図を見ながら格闘している。道すがらの店店も怪しく華やかで秘めやかでマルコポーロもでてきそうで楽しい。しかし、ホテル代が高い!ので翌朝出立することに。夢のような1日だった(後に、長くいて退屈した人には、それでいいのだといわれた)。
翌日、ボローニャへ。法学部出身ということではやはり通り過ごすわけに行かず、広場へ。今は2基の塔がかろうじて残るが、在りし日には200基ものも塔が立ち並び、学問の中心だったという。そこに立ってみると、見るからに今でも議論好きのイタリア人がいくつもある広場や中庭で日がな話に明け暮れていたのは想像に難くない。
夕方にフィレンツェへ到着。ホテルに向かいながら、いきなりDUMOの大伽藍が目の前に現れびっくりする。これも予習なしの楽しみ。
次の日から、ウフィツィ美術館やアカデミアを見学する。しかし、ウフィツィではなんと3時間半も待たされてびっくりしもしたが。おかげで観覧時間は30分!タクシーを飛ばして、Stadio Artemio Franchi にシエナとのダービー戦を見に行った。ホーム初先発の中田英寿の名がコールされて鳥肌が立つ。すばらしいグランドの緑。シエナのサポーターはスタンドの一角に仕切りを入れられて囲われていて、その上からペットボトルを投げつけ、また、投げ入れられている。
残念ながら中田のプレーは冴えず、結果は負け・・・ 夜、ブランド店が立ち並ぶメインどおりを歩くのは楽しかった。さすが皆ファッショナブルで感性がよさげ。ところでイタリアでは一方で、若い面白半分の乞食がいて腹立たしい。インドやチベットでは皆真剣な乞食だった。華やかさと貧しさの対照が印象的。
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