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イタリア② ピサ ジェノバ ミラノ (2004/10/18-10/22) [うちゆう宇宙の旅]

ピサといえば斜塔。かつてはジェノバ・ヴェネツィアに次いでイタリアで3番目に大きい港であったとか。斜塔に向かって適当に方向を定めて市街をうろうろ歩いていくと、道の向こうに突然塔が見えて、それがちょうど傾きも良く見えて感動、しばらく目が釘付けになる。ダビンチが振り子の法則を見つけたという後ろの聖堂も見る。

ジェノバでは大きい駅が2つあり、それを知らず、大いに道に迷ってあらぬ方の住宅地で逡巡させられた。展望エレベータで山上に上って大型客船が何隻か停泊する港を見渡した後、ブランコ宮(城の宮殿)を見ながら、重厚な建物が立ち並ぶ港町へ。海際は薄暗いアーケードどおりになっていて特有の怪しげな不穏な空気が漂う。港上に伸びる何本もの石畳の狭い古い道は中世の面影を漂わせた。港上には立派な大きい銀行が多くあったから、港の貿易で得た富が、それらの道を通ってどんどん上の銀行に集金されていったのであろう。登り返した坂の途中で食べたジェラートが美味しかった。

 エレベーター上から

素晴らしいアーケードのミラノ駅に着いたのは6時過ぎで帰宅ラッシュさなか。ユースの住所の片端しか知らず、どこにあるかも分からないで路線図の前で、こんなことをいい年こいていつまでもやってられないよなぁ、とでかいザックを背負ったまま立ち尽くしていると、数百もあろうかという細かい字で書かれた街の名前から奇跡的にも一つの町名が浮かび上がって其処だとわかる。やれ助かったと地下鉄で向かう。今までにない大都市で、皆早足だし、地下鉄も山手線並みに次から次へやってくる。下車駅でタクシーで向かおうとすると近いから歩けと言われ、小雨の薄闇の中を歩いたらこれがえらく遠かった。やっと探し当てたユースの受付もまた横柄。まったくやれやれであった。そして次の日地図ないまま大都市に繰り出したところ迷いまくって参ったが、なんとか目的地に歩きつき、基本的に予約制なのに、ラッキーにも当日に「最後の晩餐」を、かなり長い間、しかも一人で見ることができた。どうも遅く着いたなりに混雑の合間にもぐりこめたらしい。「コード」を読んだあとだからイエスの左となりも人物はじつに女性にしか見えないなぁ。天才は同じモチーフでこの絵を何度も描いているようだがいったい何を表したかったのか、頭でこねくりまわしながら近くのダビンチ技術館も楽しむ。夜、食堂で山のように買ってしまった葡萄を食べるのを「手伝うか」と同じような一人に話しかけると長話になった。スウェーデンからやってきてイタリア中を布教している宣教師らしい。「コード」は読んでいなかったらしく、ストーリーを話すと首をふってあり得ないと繰り返すのでかわいそうになって続きを話すのをやめた。彼はキリスト教世界での不平等の是正・信仰の実践の大切さを訴えているようだった。曰くイタリアではちっとも物乞いが減らない。おたがい久しぶりの話し相手だったのか3時間くらい話した。合い部屋に戻ると、こんどはイタリア人の若者から話しかけられた。NYの親戚を尋ねたこともあり、英語も流暢。彼はミラノの獣医大学に通っているのだが、驚くことにミラノの家賃が高いのでユースに月火水と3泊して(連泊は3泊まで制限されている)、木の夜に夜行でシチリアの家に戻って金土を過ごし、日曜日の夜行でミラノに戻ってくる生活を3年過ごしている!のだという。ベッドの場所は毎回変えられるし、そして、さらに3年やるのだという。ミラノは人が好かないと寂しそうだったが、僕はこういうタイプのイタリア人もいるのだと感心した。日本にも相撲を見に行きたいと気さくに話してくれた。

次の日は苦労してGETしたチケットでCLミランvsバルサをサンシーロで観戦。スタジアムに入るとすぐに練習するシェバとジダが分かえる。殺気だった凄い声援のなか、そのシェバのゴールでミラン先勝。ミランサポーターと勝利を分かち合う。しかし、ロナウジーニョを中心に展開するアウェイ=バルサの攻撃もなかなか見事だった。ただ、翌日の新聞トップはバレンシアに5-1で激勝したインテルの方。うなだれるカニサレスが痛々しい。ミラノを夜行で離れる日、なんといきなり朝から全交通がストライキ。地下鉄はシャッターを閉め、道路も市電・バスがなく乗用車のみ。駅までどう行ったらいいのか心配していると午後数時間だけ動くことになったとのこと。なんとか移動して最後にドゥーモを観光。イタリアではかなり振り回されっぱなしだった。セリエAの中田や中村が去ることになったのもそんなせい?芸術は素晴らしいし、どこか憎めないが、マンマミーヤ、付き合うのは大変だ!

 カカはだいじょうぶ!?


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