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読書録 2007(1) [本のこと]

半年ぶり、いやもっとか。いい本もだめな本もここでいっきにどどんと。

(ペルーもの)

インカの反乱―被征服者の声 (岩波文庫)

インカの反乱―被征服者の声 (岩波文庫)

  • 作者: ティトゥ・クシ・ユパンギ, 染田 秀藤
  • 発売日: 1987/12  ○この書は300年以上も無視されていたが、1877年に日の目を見た。 インカ族は「まちがいなく、彼らはビラコチャです。」と征服者をまちがえ、「これからはずっと諍いをせずに、平和に仲良くくらそうでないか」と進めたが、征服者スペイン人のみならず、他の民族集団も相手に戦わなければならず、突然に帝国を失った。
ナスカ・砂の王国―地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯 (文春文庫)

ナスカ・砂の王国―地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯 (文春文庫)

  • 作者: 楠田 枝里子  発売日: 2006/02 △地上絵の謎を追った、マリア・ライへの生涯。最近の大臣たUFO発言に地上絵を挙げている者もいたけれど、僕はそれは大いなる勘違いと、南米の文明への無知と侮辱でさえあると思う。
アルベルト・フジモリ,テロと闘う (中公新書ラクレ)

アルベルト・フジモリ,テロと闘う (中公新書ラクレ)

  • 作者: アルベルト フジモリ 発売日: 2002/02  ○ 在日中に執筆されたか。「テロリストの闘争哲学はただ一つ、国家を恫喝して譲歩を迫ること。テロリスト殉教者は高学歴・西欧的な人物で狂信的な者でない。」「ペルーの代々の為政者は引き継ぎに気を配るものはいず、非能率で機能麻痺している。」 結局、自国へ送還されたフジモリ元大統領だが、最近、裁判中の映像がテレビで放映された。南米人、日系人でさえもある程度いたしかたのない見解を示すが、本書と僕が見聞きしたことからするに、人種差別的なにおいがしないでもない。彼は貧困とテロと戦った戦士だったと思う。テロの火を消し止めて経済を安定させることになったということ成果は、誰しもが認めることなのに・・・○ 在日中に執筆されたか。「テロリストの闘争哲学はただ一つ、国家を恫喝して譲歩を迫ること。テロリスト殉教者は高学歴・西欧的な人物で狂信的な者でない。」「ペルーの代々の為政者は引き継ぎに気を配るものはいず、非能率で機能麻痺している。」 結局、自国へ送還されたフジモリ元大統領だが、最近、裁判中の映像がテレビで放映された。南米人、日系人でさえもある程度いたしかたのない見解を示すが、本書と僕が見聞きしたことからするに、人種差別的なにおいがしないでもない。彼は貧困とテロと戦った戦士だったと思う。テロの火を消し止めて経済を安定させることになったということ成果は、誰しもが認めることなのに・・・
(日本の心象)
宗教の自殺 さまよえる日本人の魂 (ノン・ポシェット)

宗教の自殺 さまよえる日本人の魂 (ノン・ポシェット)

  • 作者: 梅原 猛, 山折 哲 発売日: 1999/06 ○ カルビン=ウェーバー=ダーウィン的適者生存・自然淘汰・進化論と資本主義。そのキリスト教的善悪二元論を乗り越える、ドストエフスキー・ニーチェの「善悪の彼岸」 「悪霊」「神は死んだ」。もともと突き詰めて考えずに肩すかしをくわせる日本人。しかし、近代ではルサンチマン(怨念感情)の緩和させることのできなくなった。人生はあの世を標準に考えたほうがいい(梅原)。明治以降の仏教者は西欧にならって霊魂を否定するようになった。武士道は克己(=切腹)において生き方を示したが、道徳や善悪の問題ではない。善悪を超越したひとつの心境(勧進帳)があった。慈悲。倫理。無常観。煩悩即菩提。戦後日本では、神なき時代・人間中心主義となったが、集団の倫理は発展したかもしれないが個人的な責任倫理のほうは考えてこられなかった。自然を取り込んだ新らしい倫理が確立してほしい。未来永劫の生命につながっているという自覚を。自然と人間を一体化する仏教(アイヌの宗教は日本神道の源流をなすと思われる。)
日本的霊性 (岩波文庫)

日本的霊性 (岩波文庫)

  • 作者: 鈴木 大拙 発売日: 1972/01 ○ 精神は心・魂・物の中核。日本的霊性は、平安時代の恋の哀れのなどという観念世界を脱して、鎌倉時代に禅と浄土系思想によって初めて明白に顕現し、その霊性的自覚が現在に及ぶ。

  • 魂にメスはいらない―ユング心理学講義 (講談社プラスアルファ文庫)

    魂にメスはいらない―ユング心理学講義 (講談社プラスアルファ文庫)

    • 作者: 河合 隼雄, 谷川 俊太郎  発売日: 1993/09 □ 河合さんは今年亡くなられてしまいました。 (1) 心の病。死への恐怖。正常と異常。日本人の悩み癖・自意識過剰・反省過剰はよくない。 (2) 夢のもう一人の自分 独立と孤立。社会というものはつねに一人の人間においてしか顕れない。
    心の底をのぞいたら (ちくま文庫)

    心の底をのぞいたら (ちくま文庫)

    • 作者: なだ いなだ 発売日: 1992/01 □なんとなく気に入らないやつ=暗黒・無意識の部分。人間は社会の外に出されれば危険にさらされるから、自然の掟より社会の掟のほうが大きな意味を持つ。人間は良心によってやっていはいけないことをしなくなる。逃げる夢は逃げたい衝動をあらわす(追いかける夢はあまりない)し、それは子供の本能的な遊びにも見つけられる。勇気とは逃げ出す自然の衝動を抑えつけるはげまし。人間の心の中ではそうして、本能と超自我がいつも戦っている状態にある。自我とはそれらを調和するもの。

      いのちが危ない!―スピリチュアル・カウンセラーからの提言

      いのちが危ない!―スピリチュアル・カウンセラーからの提言

      • 作者: 江原 啓之 発売日: 2005/04 作者: 江原 啓之 発売日: 2005/04 ○ 「いのち」を実感できない現代。人は孤独で愛の電池は充電されなければならない。「祈る」ことで「負の意識」に立ち向かって、愛と光のエネルギーに転じることができる。現代人は忘れがちだが、祈ることは「念力」。
(トンデモ?本)
三島由紀夫の 霊界からの大予言―地球は死の星と化し、生命は他の惑星へ移住する!

三島由紀夫の 霊界からの大予言―地球は死の星と化し、生命は他の惑星へ移住する!

  • 作者: 太田 千寿 発売日: 1984/10 △ すごい。善の因子・・・宇宙から遺伝子が降り注いでいる。まほろば=富士=霊界へつなぐ橋。ポールシフト?太田千寿氏の自動書記の記録=膨大な量の霊界通信。信用度はともかく、どこからあのようなエネルギーが??
太田千寿が解き明かす 霊界と天上界の大真実―「消された記憶を取り戻せ!」人類はサタンに騙されている

太田千寿が解き明かす 霊界と天上界の大真実―「消された記憶を取り戻せ!」人類はサタンに騙されている

  • 作者: 太田 千寿 発売日: 1996/08 □ 地球は宇宙の縮小体にして運命共同体。芸術の復興を。真の芸術とは心理の中心に神の心と己の心の調和があるもの。人間には適正な速度があって、さかされてそれが続けば精神が疲弊し引き裂かれ、個人がだめなら当然人間関係などもずたずたになってしまいます。

  • 守護霊の奇跡―運命を切り開く霊のエネルギー

    守護霊の奇跡―運命を切り開く霊のエネルギー

    • 作者: 阿川 宗弘  発売日: 1985/01 □ あらゆる物質がバイブレーションを持っているが、人間のそれは格別。カルマの法則は否定しがたいが、それに押しつぶされずにカルマを立って自分を変えると釈尊は説いた。霊性を高めよ。それぞれの方法によって霊眼を開いて、霊界と現界の調和を図り平和と幸福をもたらす。
(少し矯正して)
人生の意味

人生の意味

  • 作者: キャロル アドリエンヌ 発売日: 2005/09/01 ○ いったい自分が何をしようとしていたのか忘れてしまった、という経験を生まれたときにしてしまっている。心をオープンにしていれば、体内の振動数が増えてシンクロニシティ発生回数も増えてくる。エネルギーのレベルを高めればさまざまなものを磁石のようにひきつける。「人類は生化学・神経生理学的に互いに共鳴しあっている量子のスープの中で生きている。」 新しいチャンスをつかむためには、いつも見過ごされている自分の考えに気づくこと。孤独も人間を成長させる。エネルギーを回復するために、どんなに苦境でも自分や他人を許す訓練を。自分が味わってみたい究極の感情をじっくり考え、現時点でそのための手段を探すことに意識を集中する。何も考えないで直観力を強め、その直観力を信頼できることに気がつけばエネルギーを高められる。過去のトラウマにとらわれるとレベルが低下して正しい選択ができなくなる。

スピリチュアルガイド―エンジェル・セラピー編 (ワニ文庫)

スピリチュアルガイド―エンジェル・セラピー編 (ワニ文庫)

  • 作者: ドリーン バーチュー 発売日: 2002/10 □ 怒りに満ちたとき、怒りの感情を追い出し、そこに平穏が宿るための場所を作るように。仕事の本質とは与えることで、自分自身を外に放射して成長する。愛を抱いて生きていれば他者に必ず伝わるもの。犯罪に対する恐れや心配に過敏になっては負のエネルギーを呼びかねない。道に迷っていると捕らわれやすいが、変化する意識の中でちょっと立ち止まって何が大切なのか周りをよく見て見極めるように。天使の力を借りて自分の心の風景を見る。価値にこだわらず覚醒を。聖なる意識をつなぎとめる信頼。時間に支配されないように遊び心を持って時間の本当の価値を理解して時間の流れへの見方を変える。心に浮かんだことを文章にして、他人と分かち合うことはすばらしいこと。
  • メディア: 文庫
スピリチュアルガイド〈2〉 (ワニ文庫)

スピリチュアルガイド〈2〉 (ワニ文庫)

  • 作者: ドリーン バーチュー  発売日: 2002/12  □他社と愛を分かち合うこと。自然と人間は想像以上にはるかに密接な関係にある。木々に触れたり空気を吸って、自然と媒介として神と一体になれる。自動書記:キーボード可・楽な服装・空腹・刺激物なし・深呼吸・祝福されていること。ヘンデルのハレルヤコーラス。大切なこと5つを挙げて、それに時間を使っているか毎日の生活に照らし合わせる。他者を愛するという愛を前提とした行為は、他者の持つエネルギーを吸収しやすい・恐れや心配といったエネルギーも吸い上げてしまいやすいので、アルコールが濫用されている場所・モラルの低い人が集まるグループ・会社を避けて、光の皮膜をイメージして、愛と光・真実に意識を集中して、エネルギー・絆を断ち切らせる。自我が強すぎると 思考は(シャボン玉のように)明確な形を持たないのに、その良し悪しを考えるときにそれを現実化していることになるので、判断を下さず、それがあるという事実を認識するだけにとどめる。
密教のわかる本 (広済堂文庫)

密教のわかる本 (広済堂文庫)

  • 作者: 金岡 秀友 発売日: 1987/03 □水行は、染汚の身から煩悩の垢を落として清浄な身体を得ようとするもの。滝に打たれたり・桶で水をかぶったり。密教修行によって、仏の身・悟・心の三業と自分の三業が本質においてまったく平等であることを心中深くさとる。「現代における宇宙論は科学的な客観的存在であるが、観である以上観る者としての人間を除けない。そこでその人間に視点を据えて、現象世界と人間との関わり合いとの中で宇宙をとらえる。密教的宇宙観はさらに主体的にとらえて、宇宙を大日如来等の人格的表象したところに特徴をもつ。

    密教念力入門―あなたの眠れる超能力を開発する

    密教念力入門―あなたの眠れる超能力を開発する

    • 作者: 中岡 俊哉 発売日: 1972/12 □ 滝行5日間で相当の成果。空気の希薄な山で精神統一することの効き目がはっきり現れる:腹八分目・風の通らない崖っぷちの畳一畳分・胸を開く動作を繰り返して、息をできるだけ長く止める。邪念・雑念を払えるようになったら自分の心と対話をする。ロウソクの火も。

    • 「現世地獄」を生きる智慧 (ぶんか社文庫)

      「現世地獄」を生きる智慧 (ぶんか社文庫)

      • 作者: ひろ さちや 発売日: 2005/09 □ キリスト教の労働懲罰説、PLAY>WORK>LABOR 精神的喜びもないLABORは最低で醜い。日本には奴隷と去勢の文化がなかったが、それゆえその屈辱感がわかならないのか。商店街の買い物は笑顔や会話などの付加価値がついていたが、スーパーのレジは殺風景。目的地についてから旅が始まるのでなく、道中も楽しまねば。どうなるかわからない将来のことばかり気にしているから、その日その日が充実しない。「頑張ることによって人を傷つけて社会を窮屈にするよりは頑張らないほうがいい。」:頑張ることはどういうことなのか他人の立場で考える。人生に意味があるのか。ふつうの意味はそれぞれの人間が立場や役割に都合のいいこじ付けをしているにすぎない。自灯明・法灯明:もっと自分を大切にして真の自由人になりなさい。

        「般若心経」を読む―「色即是空、空即是色」 愚かさを見すえ、人間の真実に迫る (PHP文庫)

        「般若心経」を読む―「色即是空、空即是色」 愚かさを見すえ、人間の真実に迫る (PHP文庫)

        • 作者: 水上 勉 発売日: 1991/11 □ 「色不異空がテーゼで空不異色がアンチテーゼ、両方をアウフヘーベンしたものが「色即是空 空即是色」」(松涛弘道)。「色即是空とみて大智を成じて生死に住せず。空即是色とみて大悲を成じて涅槃に住せず。」(中国 賢首大師) 「心経抄」(正眼=盤珪国師) 盤珪流といわれたその説法ぶり。

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