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ヨーロッパ行きを振り返って ダッチロール [うちゆう宇宙の旅]

終戦から、安保闘争、高度成長・バブルの激動の時代を経て、日本が豊かさ便利さなど得たものは大きいが「失ったもの」なんだろう。民族を支えた基盤を失ってはいないか。じつはかなりヒステリックな混乱状況にあるかもしれない。敗戦で失われた自信を、高度成長期で取り返したかと思うと、あっという間に失ってみた。(世間を代表して)煽るマスコミ・メディア。自分の親を照れくさく嫌う子供っぽさもありや。民族を育んだ日本の文化、伝統、自然を振り払うように切り捨てている。失うより得たものが多くてマシ。明治以来、文化・価値観・食べ物などがあまりに短期間にいろいろ変わりすぎて、常識やなにがあるべきかなども変容を続けてわかにくくなってきた。たとえば「なぜ人を殺していけないのか」「勉強するのか」「生きるのか」などなど、あらためて考えなくてはいけなくなってしまった。置き去りにしたことを オウムのような詐欺師連中につけこまれて、優秀な人材も捕られて、けっきょく社会が痛手を受けてしまった。

同じ戦後60年を過ごしたヨーロッパはどうだったか。まだ古きよき価値観が残っていたのかと思ったけれど、若い人たちはほぼ無宗教とも言われるし彼らはそれなりに一家言あるかもしれない。でも、家族・友人・自分、時間など、人生の目的、生活の楽しみを大事にしている様子が伝わってきた。日本人も「だってしょうがない」と被害者のままでとどまらずに、人生・生活の質を(再度)求めていかなくてはいけないんじゃないか。一人一人が、先ず自分が、実践していかないと、自分たちの良いと思っていることを阻もうとする頑固な部分が この国では変わらない。自分で勝手に遠慮して縮こまっていたり、他人の目・評価を気にしていては なかなかできない。経済的にも情緒的にも不安定になるのはある程度承知、タフにならないといけない。そんなことを思いながら帰ってきた。

帰国1年経って、今はどうだろう。そういうダッチロールにも慣れたような、そうでもないような・・・ただ、同じような思いの方 取り組みの方に少なからずお会いできた。結局は一人一人の生き方の選択になるが、そういう骨太の人が一人ずつでも増えて、社会を良くしていこうという流れができれば、また、救われる思いをする人が増えるならいいと思う。


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