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残暑お見舞い 駒大苫小牧VS早実 [本のこと]

暑い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか? 日の長さはどんどん短くなっているようですが、この暑さの名残りも楽しみましょう~

◇先週末はひさしぶりに千葉の実家に帰りました。お米を持っていったり、むかしの写真を取りに行くはずが、暑さのためか両方ともすっかり忘れてしまいました。手ぶらではなんなので伊勢丹でせんべいだけは買っていったのですが。実家ではまたリフォーム話です。どうも、お年寄りになるとからだを動かせない分、まわりを変えてしまおうという気になるのか、たしかに近所に新しいリフォーム屋ができていたのと、世の中の悪質リフォーム屋の話を聞くとそんなこともなるほどなと思います。まだまだ元気のように見えるのですが、腰も若干まがってきたようだし、今までのように布団を持ち上げられないのだそうです。

◇土曜日これまた久しぶりに野球に参加しました。ヒットは出なかったけれども、守備機会もあったし、チームは2戦1勝1敗、いずれも1点差試合と楽しめました。皆といっしょになって、やはり野球はいい!と思った次第。スライディングのときにまた膝小僧を擦りきってしまって痛いですが。そして、その後の日曜日と月曜日の駒大苫小牧VS早実戦はいい試合で楽しめました。結局早実が優勝したわけですが、一戦目の試合後半(8回に1点ずつ取り合った)から延長に入ってからの攻防は相当に見ごたえがありました。まさに球史に残る一戦だったでしょう。WBCといい今年は野球が当たり年なんでしょうか? 弟がOBなのですが、やはり4回戦から応援しに行っていたそうです。「気力・体力・財力すべてを使い果たした」と言っていました。

◇土曜日はとんぼ帰りして女房とスコットランドのトレイシーと「一十九(いっとく)」というおしゃれな居酒屋で飲んで近況を語り合いました。3月に紹介されたTさんとはもう別れてしまったそうです。いわく精神年齢が若い(15歳)からって、日本人の男はだいたいそういうふうに若さを保っている?かも。周りを見ても若い人ばっかしだし。だいたい同年代だとしてももともと女性の方が現実的だし、ですね。

◇昨日は女房の休みの日なので、朝からロイホでモーニングして昼寝して読書して餅を焼いて焼きそばを作ってぐうたら過ごしました。女房は読書家ですから朝アマゾンから届いたばかりの本を3冊も読み上げてしまったようです。僕は、先週の北ア・野球の疲れがやっと抜けてきたでしょうか。日焼けのせいが大きいと思いますが、朝の目覚めもよくなくかなり疲れているのがわかっていました。5日シャワーもなく、あせももできて痒い。冷房もせずに家にいるのがまた 回復を遅らせているのでしょうか。涼しいところに移動してがんばって鍛えた方がいいのか、夏はこんなものだと割り切って涼しくなるのを待つべきか考えどころです。

◇読書備忘。字が小さいですか? いつからかそうなってしまった。

怪物科学者の時代

怪物科学者の時代

  • 作者: 田中 聡 出版社/メーカー: 昌文社
  • 発売日: 1998/03 
  • ◎ 先月箱根のホテルに泊まったときにおいてあった雑誌に「科学者と伝統 東西の知の真摯な対決」と題して田中氏のコラムが掲載されていて、面白かったので本も読んでみました。何が面白いかって、思うに明治以前日本にはあふれていたさまざまな日本的な思索・科学が近代化の影で隅に押しやられたとのですが、新しいがつまらない実存にあからさまに反駁して「それでいいのか!」という思いが大いに吐露されているからです。それらは結局、敗戦を経て完全に潰されてしまったわけで、その後日本人は欧米の知識を詰め込まれるだけにされてしまいました。そして、そこには自分という主体・主題が当然に欠けてしまいました。当事者意識がない・白ける・はては他人の粗あら をあげつらう情けない世情の蔓延に至ったわけです。これらの怪物科学者の影はどうしてかくもきれいに一掃されてしまったのでしょうか。 ~キーワードはコラムのメモに上乗せして以下のとおり:①福来友吉 御船チヅ子 高野山 千里眼実験 ベルグソンの認識論を密教的に発展させた「意識は脳髄を包んで空間に広がっていて、知覚の対象となる事物に浸透する」 観念の場合、刻々と変化する現在のうちに過去が内蔵されている(観念は生物なり)。無人の霊と霊は互いに「加持」しあっている。心霊哲学 近代科学は客観的であるが観察を主としたものでいわく迷妄 「世界はそれを認識するものと切り離して存在しているわけでない。」 主客の分離は、いわく怠惰(省力化・合理化) 世界は人間が支配・加工する対象に過ぎなくない!人からは「生きている」という実感が失われている。すると支配関係(消費・購買など)の強化などを通して自我拡大にそれを求めざるを得なくなる。 ②東洋では自然(他者)との交感(Convince)する感覚によって生命を賦活(awake)していた。佐田介石(天台宗)須弥山説 感覚できる世界の模型化 太陰暦 スローライフ、☆井上円了(東本願寺 哲学堂)微粒子にも精神がある、の理論 妖怪博士 仏教的な宇宙観・生命観を近代科学的な言葉で説こうとした 「仏教改良」:精神とはエネルギーの一種であり、生と死とは、エネルギーに潜力と顕力とが在るようなものである考えられる。宇宙は1つの霊体であり、その大きなエネルギーは自らの活動によってまるで海面のように多数の波を起こし、その波の固着したものが物質なる。透明な水が凍って不透明な氷になるように、目に見えない意識性のエネルギーの表面の波が無意識性の物質となる。エネルギーと物質は因果律によって相互に影響しあい、その関係は習慣性の力(惰性)が人を繰り返し現出させる力となる(因縁)。宇宙は自らも進化する霊体で善悪はそれを進化退化させるものである。
    寺田寅彦(物理 文学)古典物理と異なり、物質を離れて運動なく、逆また然り。芭蕉の「不易流行」は相通じる。「日常身辺の物理学」人の感覚を捨象せず 夏目漱石の「扇の要」(the pivotal point) 俳句の方法論 音楽 連なりの界面に次々と世界が転変 いわく妙趣(equisiteness)「不可思議」 科学の目的は宇宙を解明することでなく、謎(体験 連句をなす一句)に満ちたものにすること 生命の物理的説明とは生命を抹殺することでなく、逆に物質の中に瀰漫(びまん 蔓延)する生命を発見することと説いた 南方熊楠 科学が見出しているのは「原理」でなく「現象団」で大きな法のごく一部をなすものにすぎに。「萃点」こそ、多層的な摂理が無数に交錯する、その理の筋道の交差するところ=自らその筋道(the treads of reason)を辿って生きることでしか見出せない知の世界 「やりあて」=なんとなくうまくゆく感覚(tact) 行為と感覚 偶然と必然の一致した感応的に出現する知。人文科学と自然科学を隔てるものなし、橋田邦彦 日本科学 大戦時文部大臣 「生体とは内面的統一のある形態(全機性) そこでの因果関係は、未来が現在を規定することもある合目的因果であり、必然と偶然は一致して矛盾しない。自おのずから然よる、のである」 世界即人生 他己識得、ありのままの世界を観ようとするのなら自然に従う、法のることである。「孔が見えるうちは全体は見えない。孔と1つになれば孔が消えて(主客の区別なく)全体が見えるではないか」没入・無我 あるべきよう、桜沢如一 陰陽による世界解釈 人は個物それ自体を認識することができず、つねにその他の参照を必要とする。存在は非存在によって成り立つ(一瞬で入れ替わるかもしれない)、そのことを踏まえた論理。屑屋極道 「人は己に最適する趣味を早くより求めてそれに精進すべき」、稲垣足穂 遺伝子工学や脳科学の発達によって疑似科学的な精神修養(オウム・脳内革命)に晒され、「原理」の独自構成が切実な問題。かといって国家有機体論の危険。「我らは人間である人形とする」「時間によって動く機械=人間人形」模型 動かないもの ⇒無時間・時間意識の否定が思想の根底である。現象界はうつろで、転換しているものにすぎない、イデア(=意志・モナド・郷愁・詠嘆)の世界の影のようなもの・堕落したもの。反常識と特異性がカギ。快感を測地線に組み立てた論理が必要。日本人的陰湿の追放=日本的超時空にまどろむ自由・可能なものを、現実的限定的なものに締め付けるモラルの追放。「弥勒道」とは「科学文明を利用しながら精神生活を最高度に保持すること」
  • ・部分と全体 部分的に捉えられた「部分」を足した総和は「全体」にならない cf.複雑系(これから読もうと思っていたのだが) 
アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉

アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉

  • 作者: エリコ ロウ 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1999/10
  • ○ ・インディアンの言語の特徴として、「姉なる月」「祖父なる石」などの擬人化した敬称が使われる。宇宙の創造主である「大いなる神秘」のもとではすべてが平等で人は上でも下でもない自然観のあらわれである。・食べている子供に語ればその記憶は残る。部族間を越えた対人観の基本。常識や先入観にとらわれない子供の見方は、生まれる前の精霊の叡智の発現として尊ばれる。界組織は癒し・歌・道化など、部族内・多部族の同士会員組織で親交を深め技術を磨きあい、千年の間、平和に共存してきた。
    ・整然と紳士的な合衆国議会制度がイロコイ連邦のカウンシルファイヤーの伝統に倣ったという指摘。怒りは自分に盛る毒。重荷たる怒りを消し去れ。メディスンマンは死に際の人の魂が物質世界に引き留められることのないよう心身に安息を与える。宗教はどれも神に帰る踏み石に過ぎない。ほんとうの神は愛。シャスタ山巡礼。時計でなく自分が刻むリズムで、急がずあわてずかかるだけ時間をかける。「人はHUMANITYを助けるための才能・技能を与えられて生まれてくる。私は誰か、生まれた理由、できることは何か、自然の調和を乱さず人生を歩めるか、の答えを探し続け、その旅の半ばにして寿命を迎え、死を経てより賢くなって生まれ変わる。」(ジェミーサムズ氏)
    ・夢はひとより賢い。意義は大きい。メディスンマンは、人がショックを受けたときにその時空に置き去りにした魂(それがもとになる病もある)の一部をからだに戻す・回収する。輪になって和を広げ、集まって智恵を寄せる。「人類の滅亡は近いが、古代からの伝説や儀式を守ってきた先住民族から虹の戦士が立ち上がり、あるべき秩序と調和を回復すれば世界は破滅せずに生まれ変わる」(クリー族) 「儀式や知識を学ぶことに貪欲だったが、その欲を捨てて、知識は受け入れる素地ができたら与えられるものと悟った。」「書くために学ぶのでなく、学んだことを語る。」
 
続々アメリカインディアンの教え―あなたも無理せず健康になれる

続々アメリカインディアンの教え―あなたも無理せず健康になれる

  • 作者: 加藤 諦三  出版社/メーカー: ニッポン放送プロジェクト
  • 発売日: 1999/06  ○ ・コーカサスの教え えんどう豆・ナッツが良い トウモコロシにはカリウムと植物繊維が多くて良い それからカボチャに大豆 プラス海草! メロン 桃
    ・歩くことで長生き 心臓病・肥満を減らす 筋肉を鍛え骨を支える ストレスから来る体の緊張を解く なぜ歩かないのか?「あいつ」を憎むのがそうした人の心理的特徴 同情してほしい 姿勢の悪さ 千日回峰行 ・姿勢 ・祈り⇒瞑想  というライフスタイル 人に・お金に健康にしてもらおうとしないこと 
体の記憶

体の記憶

  • 作者: 布施 英利 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2006/07/05
  • ○ 体には30億年の記憶が詰まっている 死体を見ないゆえに妄想して常識をゆがめる。ホラー愛好じたいが1つの病気。子供を支配したいお母さん。恐怖中枢の発達。しかし、予測がつかないのが子供。気力を失い、エネルギーを奪う、あきらめる恐怖を乗り越えるよう、自然の中で訓練すること。・現代社会は「脳化」社会。消し去られようとしている「体」の未来はどうなるのか。裸。ES細胞。管というシンプルな植物的な体=「こころ」は内臓にあるのだ(感得)!脳(感覚)はなかなかこの「こころ」のざわめきを意識にまであげることができない!
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<とんぼの本>白洲正子と楽しむ旅

<とんぼの本>白洲正子と楽しむ旅

  • 作者: 白洲 正子, 青柳 恵介, 光野 桃, 山崎 省三
  • 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/08/22
  • ○ 明恵上人つながりで眺めてみました。センチメンタルジャーニー。石・石塔・能面・木彫り・仏像・風景・面影などなどいにしへの人の心のありよう・魂を思い出させるものがたくさん見られます。 「かくれ里」にみちびかれて、は関西を歩いてみたいときに最適ですね。
ソフィーの世界

ソフィーの世界

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2001/02/23 
  • × しょうじき、ややこしい本。おつむの中はさっぱりわからん。つまらない文部省の教科書どおり? トマスアキナスとキルケゴルが気にはなるが。

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