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読書2006 鈴木大拙から丹波哲郎 [本のこと]

◇読書備忘録をさぼっていました。ずらっと霊界ものがならべましたがそればかり読んでいたということではありません。この9月に丹波哲郎氏が亡くなりましたが、霊的な理解が進んだかのようなネパールから帰国してすぐ(その週末)のことでしたので、その後ちょっと彼の著作をきっかけに方々へ読み広げてみたのです。思えば、氏があの世を語り出したのはバブル直前のことで、その唐突さにぎょっとしたものでした。当時、他にそんなことを言う方は宜保愛子さんくらいだったと思います。新しく建設されたMプリンスホテルの外の見えるエレベーターで大霊界のシーンみたいだねと笑い合ったおぼえがあります。心霊というのは、現代的感覚からすると突拍子もないことですし、たしかに僕だってそれら目に見えないことを信ずるに足る証拠を何一つ得たわけでないのですが、そうしたものと考えたらいろいろ辻褄が合いそうだな、というのはあります。特に広く読まれている般若心経は、感覚器官によらずして非合理を追え、というのが骨子(一文不知)となっています。まあ、洗脳のようにも聞こえますが、千年以上も衆知に耐えてきた、特に科学崇拝の20世紀をサバイブしたというのは凄いと思います。少なくとも、カエルに見えない景色が人間に見える・感覚できるように、人間にもわかったと思える諸象のほかにもさまざまな相が在るのでは、というのには分がある気がします。

◇さて、それでは、高橋氏の著は軽いタッチでとっつきやすい。心理学的アプローチにも似たかんじがあるが心を主題にすればそういうところは強調されるということだと思います。

人間の絆 響働編―新しい自分への出発

人間の絆 響働編―新しい自分への出発

  • 作者: 高橋 佳子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2000/02 メディア: 文庫 〇つながり。魂。人間の内側に真理・大切なものが。重力のくびき?肉体・意識・魂の3つの流れ。絶望の底に智慧の源泉が。現実が不思議、不思議が現実。安定のために獲得したものは殻に過ぎない。
人間の絆 自業編―運命を変える方法

人間の絆 自業編―運命を変える方法

  • 作者: 高橋 佳子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2000/04 〇人間の都合を越えたつながり。疼き。人生を貫く一本の糸。運命を愛して人生を受納して運ぶ流れに乗る。自我の殻。転生の業。業への畏敬。繰り返しの中に業を自覚できる。托身(≠依存)。内なる尺度。道なき点に立ち戻って新しい道をつける気概を。
人間の絆 基盤編―人生を支配する「X」の秘密

人間の絆 基盤編―人生を支配する「X」の秘密

  • 作者: 高橋 佳子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2000/10  〇ワンランクアップ目指して奔走する現代人・ワンランクアップ症候群。ただ走っている。社交辞令以上の人間関係になりにくい。基盤Xとは無数の信念の塊:つぶやきは呪文として鋳型を形成。他人との比較の中でしか喜びを見出せないのか。ショーペンハウエル:石にも意思が。盲目的な意思もそれが高揚すれば人間にも。受け入れがたい現実と人間の弱さから出発したガンジー。自分の業、魂のクセや歪み・習い性を意識化して知る。社会の白けた限界感は見える外側だけを追及してきたから。3部作は人間観・人生観・世界観の新しい単位。畏敬を備えた態度を。
守護霊団―この世とあの世を結ぶもの守護霊団―この世とあの世を結ぶもの
  • 作者: 丹波 哲郎出 版社/メーカー: 廣済堂出版 発売日: 1982/10  △善霊と悪霊。山下清。密教の因縁透視。エドガーケイシーのライフリーディング。
霊界から見たあなたの人生

霊界から見たあなたの人生

  • 作者: 丹波 哲郎
  • 出版社/メーカー: 文香社 発売日: 2006/01  〇 今年初めの発刊。読みやすい!そうなのかー
大天運―あなた自身の幸せの呼び方

大天運―あなた自身の幸せの呼び方

  • 作者: 深見 東州
  • 出版社/メーカー: たちばな出版 発売日: 1996/11 メディア: 文庫 △意外に当たってはいる。
ひろさちや氏の著が正当派であって読みやすく多数の著があるが、ちょっと外しているかもしれない。多少の注意が必要と思っている。

ひろさちやの般若心経88講

ひろさちやの般若心経88講

  • 作者: ひろ さちや
  • 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1994/05 メディア: 文庫 △枯木寒厳:こだわるな。六根・六境ともない。四苦八苦、八正道。悟りとは、人生の問題に直面して、心をうまく使って行くことでは。中道で極端に偏しず、ゆったりと歩み続けること。ムスリムに比べて感謝が薄く、人の努力のなさのせいにする!?
非常識のすすめ―逆発想の仏教論

非常識のすすめ―逆発想の仏教論

  • 作者: ひろ さちや 
  • 出版社/メーカー: 鈴木出版 発売日: 1989/06 ゴルフの練習をしないイギリス人紳士:日本人は、人事を尽くして天命を待つ、で常に不断の努力が求められる。少欲知足。方便の思想:とりあえず、結果を忘れてみてはどうか。「いい加減さ」を。少ない仕事を分け合うインド人・ニューギニア人。「感情の社会化」(宮崎音弥氏)によって感情が共生されている。恋愛や尊敬でさえ(赤と黒)そうだから、主体的に正確に、そのときの感情を把握したい。禅者の無方向性に(自分自身に対して)笑う。 この本については社会学の見方に似ている。
◇松原父子は基本に忠実なので外さないが、従来と視点が変わらないので、その分相変わらずのわかりにくさがあるかも。
わたしの般若心経―生死を見すえ、真のやすらぎへ

わたしの般若心経―生死を見すえ、真のやすらぎへ

  • 作者: 松原 泰道 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1991/07  〇豊かな現代生活では、従来の、貧しさや窮乏を前提とした倫理・道徳・宗教を理解するのは難しいかも。空とは全事象の存在原理、生死を見据える智慧。「非まじめ」は視野広く、物事を善悪に分けて比較する対立観を越えた徳性。塩梅は案配「。法灯明・自灯明。観 世音。合理的に解明できない妙音察智。自在とは煩悩を整理整頓すること(解脱)。分別心が自分を苦しめる。 「悟りとはいかなるときも平気で生きて居ること(正岡子規)」。煩悩と仏心を共有して(その正反を止揚して)涅槃に至るだろう。
法華経入門―七つの比喩に凝集した人間性の真実

法華経入門―七つの比喩に凝集した人間性の真実

  • 作者: 松原 泰道
  • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1983/01  △現代人は合理的思索になれすぎているから、情緒的に、現実の心情にすなおに従って、執らわれないようにすべき。「閑かさや岩にしみ入る・・・」。諸法実相:すべての事象に仏性宿る。柔軟心:物事を偏することなく豊かで素直な心。⇒読経眼。卑屈も、高慢と共にたしなめられるべきものである(裏天狗)。浄不浄の決定はその心にある。世俗の生活をしていても執着心をなくせば仏法の生活と変わらない:資生産業即仏法VSマンネリズム。一乗法・悉有仏性。薬草喩品。魔、盛んなれば法もまた盛ん。悪をコントロール(調伏)する「仏凡同居」。
心の眼を開く―今をよりよく生きる知恵

心の眼を開く―今をよりよく生きる知恵

  • 作者: 松原 哲明
  • 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 1989/02 △今をよりよく生きるには「いのち」(ワクワクしそうなこと)を見つけること。死ぬという大事業。異質な世界を知って自分の道を見る。失敗を書き立てる新聞、それが正義か(愛語施)。かわかない・強い心。国東半島(豊後仏国)。
目で見たように霊界がわかる本

目で見たように霊界がわかる本

  • 作者: 徐 錦泉
  • 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1993/03  △忍土もまた楽しからずや。真剣に生きること。気とは霊の働き、軽はずみな行動は抑えられる。死が近づくと執着が強まる?六道に所属しない霊が霊障を引き起こす。小さな正義感・阿修羅神の受け入れ!? ご都合主義が徳を削る。パンを2人で分け合う共同で生きる知恵。徳と業は表裏一体、大きな器になるにはそれだけの業を担うことに。「公」の生き方。肉体は六道の霊団に共有されている。
霊的成長と悟り―カルマを成就し、解脱にいたる道

霊的成長と悟り―カルマを成就し、解脱にいたる道

  • 作者: 本山 博 出版社/メーカー: 宗教心理出版 発売日: 1988/05  ◎ 祈るときは精神集中。一時の事柄にとらわれず、自分を苦しめないように。わかならないことは背伸びしない。お布施をもらわないお経を。祈って、カルマに苦しんでそれを果たす。苦しいときこそカルマを解く近道かも。 悪いことがあったら具合が悪いということでもない。それを越えることが大事(越作)。心のメンで1つになれるということは霊的成長のひとつでもある。一刻一時:一つの時に一つの事になりきらないとだめ。かつ全体を見る。「行」がカルマを、太陽が種子を焼くように解く(一呼吸一生)。「顕界と霊界に調和と霊的成長がもたらされますように」。
弘法大師の霊が救う―空よりも高く海よりも深い大悲大智の世界 (1983年)

弘法大師の霊が救う―空よりも高く海よりも深い大悲大智の世界 (1983年)

  • 作者: 波羅蜜 薩婆訶 出版社/メーカー: 池田書店 発売日: 1983/12  ◎ 弘法大師は石鎚山・大峰などの高峰を、人間を本質的に改造する霊気が漂う修法練行の適地とした。よく世間の学問(分別智)を体得して、衆生の生活に通じ、自然に親しんで本質を知り、霊界に遊んで諸霊を統制し、鍛錬を怠らなかった。「生き判」。「霊界裁き」:ほとんどは降霊するまでにいた元の霊界に送り戻される。優雅な芸術の佳境である浄土と地獄が同じ環境にあること、人によって別個な世界にいる霊界。祭りの本質は聖なるものとの一体化への努力を示すこと:香花灯明飲食。立てっ絵師。十住心論:拾っては捨てる、捉われから一歩退いて間合いを取る。信心とは、大師様の加持力を受け留める心体の、まごころからの生活状態で、平常心を保て、無為自然の徳に適い、中庸に生きれる。自分を捨てて事を処して行く心構えも。他人を助けるために自分を活用するのである。読経のみでさえ大師様の威神力によって各種霊がその経典の内容に沿って活動して安定を得る。「三観」:真如(在りのまま)・仏(=真如の権化)・自己を観ること。さらに災いを観て輪廻転生の苦難を、無常を観てその中に常住性・変化・発展性を見る。「あるもの」と「ないもの」を同時に見て、「あるもの」の本当の姿・その目的を見て全体を見ることができる。

最近、桑田氏のマンガにはまっています。わかりやすいから。わかりやすければいいってもんです。にしても、自分は子供のころ、「光のワ」が見えていたんだけどなあー。

マンガで悟れる般若心経〈1〉

マンガで悟れる般若心経〈1〉(2)(3)

  • 作者: 桑田 二郎
  • 出版社/メーカー: ロングセラーズ 発売日: 2003/09 メディア: 単行本 ◎ 「瞑想」とは呼吸をとおして意識を「いのち」を(普段向けている外側にでなく)内側に向ける智慧。空の次元の魂の意識が、色の次元に表れてくる意識が「精神」。精神は、一大心霊の進化の意志の表れ(霊的進化)と連なって自分の意識を現実に実体化させるが、一方、肉体と結びついた地の「いのち」の意識(=我意識:感覚・欲望・感情 不満 無明)が逆さまに働いて(未熟ながら、ふつうはそれのみが自分自身と思い込む)、それが宿命として「苦」(災い・不幸・苦悩)をもたらす(実は「進化の力」によりその「ゆがみ」を知らしめさせられている)。般若心経の経文は見えない「いのち」の次元(=空)のイメージを表現していて、それは瞑想を通して浮かびあがる。大昔の迷信も現代の「科学」迷信も、知性のデザインが変わっているだけで精神の低さは変わらない(脳の働きの良さとはちがう)。色に偏った価値観から離れて精神の進化にとって何が正否か「正見」する。産卵回遊や帰巣本能も「いのち」・本能か。我意識(さかさま 顛倒夢想)の醜さに気づいて修正しようとすることが霊的進化の一歩。それらは消し去ることはできないから、感覚は霊的次元と感応して「理智」に・欲望は「進化を目指す意志」に・感情は他を思いやる「慈悲」に変容・昇華できる。(瞑想して到達する)クンダリニー=火神アグニ=スヴァーハー(僧莎訶)は、いのち(創造・維持・破壊)の3つの根源的霊力を示す。また、7つの舌は霊的進化の7段階、プラーナを取り入れるチャクラの数を示す。瞑想こそが空と感応する唯一の方法だが、それは霊的な意識と繋がりやすいように受け身の意識でいるが、周りにはさまざまな想念の波動があり、とくに根深い不満(不浄心)を抱えて邪念・邪霊につながらないように、音律をとおして心を込めて読経するのが安全である。感動・感謝の念が湧き上がってくる
 
般若心経瞑想法入門―あなたに幸運をもたらす仏の知恵

般若心経瞑想法入門―あなたに幸運をもたらす仏の知恵

  • 作者: 桑田 二郎 出版社/メーカー: 主婦と生活社 発売日: 1987/01  ◎ あるフリマで1万円を越える値段が付いていたのでびっくりしました。真我と低我(エゴ)。精神的な人と動物的な人。魂の目が開かぬゆえに無明。「人はなぜ瞑想しなければならないのか。」 無視すべき悪霊(精神分裂 執念)。無視してはならない聖霊。低我の意識を一時停止して、魂の目という、空の次元に向けられた感覚に移行する(目覚めさせる)。誰もいなくなった夜の校庭のイメージ。テーマを持つことも。瞑想を日常的なものにする。背筋をまっすぐにして、かつ市政を安定させる。光も電磁波。人間を標準とした「可視」光線。ところで、光の波長でいちばん荒い赤(怒り)と、繊細な紫(霊的で神秘)、その中間の黄色(金色)。精霊界に通じる水の音。オームの発生による振動。/無意識に恐怖を求める人間の奇怪さ、それは魂のゆがみ、悪霊の働きかけが。吐く息・吸う息に自然に意識を溶け込ませる。「俗世間の欲望を失ったら人生なんて面白くない!?」 失くすのは無理だから満足させなくてもいいと思えばいい。さらに、価値観はより価値あるものを求めて常に変わっているし。
言霊―ひつく神示のなぞことば〈2〉

言霊―ひつく神示のなぞことば〈2〉

  • 作者: 桑田 二郎
  • 出版社/メーカー: 潮文社 発売日: 1993/12 メディア: 単行本 〇 岡本天明氏の自動書記による啓示(ひつく神示)の氏の解釈。経(たて 魂)と緯(よこ 物質界)が織り成されて栄える。おおかた前掲の書に沿っているが、この神示については、建て直しやツルカメなど、ところどころ飛躍があるように思える。全幅の信頼を寄せるにはちょっと危ない。言霊(発信電波)はフトマニ(太占 受信)と感応する(直観 魂)などと、せっかくいい線できているだが。
イースター島の謎

イースター島の謎

  • 作者: A.コンドラトフ
  • 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1977/01 メディア: 新書 △ 「言霊*ひつく神示」に登場して来たので眺めてみたが、パシフィス大陸の頂上部が残ったという、その飛躍の危うさを実感(地質調査で過去数万年間で1ヤードも沈下していないという)。なんといってもモアイは新しい話なのだ。おいおい。ただ、文字板など、こちらの世界はそれなりに面白い。それにしても西洋人の侵略・文化の破壊のひどさには参る。
霊界日記

霊界日記

  • 作者: エマヌエル スウェーデンボルグ
  • 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1998/06  ◎ こてこての訳文だから読みにくいが、それを差し引いても面白い、霊学の最強の古典。読みかけですが。
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永遠の大道―付・個人的存在の彼方

永遠の大道―付・個人的存在の彼方

  • 作者: G. カミンズ
  • 出版社/メーカー: 潮文社 発売日: 2005/06  〇注目 浅野 和三郎氏は日本における西欧的な心霊研究の先駆的存在。まだ読んでいないのですが。

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